ニック・オールディスの退団をきっかけに諸問題が表面化したNWA。
この老舗団体は、人気ロックバンドのスマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンがオーナーを務めています。
近年はオールディスを中心に据えた団体運営で一定の評価を得ていましたが、オールディスとコーガンの間に亀裂が走っており、オールディスが「NWAはプロレス界で最も有害なブランドになってしまった」とコメントするほどの事態に。
最近開催されたPPV「Hard Times 3」のメインイベントでは、NWA世界ヘビー級王座のチャンピオンであるトレバー・マードックがタイラス&マット・カルドナを相手に3wayマッチの防衛戦に挑み、タイラスが勝利してタイトルを獲得しました。
ジョン・ブラッドショー・レイフィールドのPodcast番組にゲスト出演したコーガンは、自身のNWAへの思いやHard Times 3のメインイベントについて語りました。
まず第一に、一般的なプロレス界では考えにくいことだけど、俺にとってNWAはメインストリームのプロダクトなんだ。伝統的なメインストリームのプロダクトを、全国放送や国際放送に復活させたいと思ってる。複雑なことじゃないよ。
NWAの、古いシューティングゲームみたいな雰囲気が好きなんだよね。見ていると一発食らっちゃうような番組にしたいし。最もタフなレスラーに勝ってほしい、最もタフなレスラーがこの団体のスターなんだと感じてもらいたい。
この1年半、俺はこの方向に舵を切り、タフなレスラーたちを中心に団体を運営してきた。身体の大きさではなく、タフさを評価する団体になって、うまくいっているのを実感してるんだ。要するに、最終的な目標は、子供頃の俺がブルーザー・ブロディに対して持っていた情熱を現在のNWAと結びつけること。
ファンのことではなく、純粋にビジネスの話をするのなら、俺は今もブロック・レスナーVSボビー・ラシュリーの大ファンだし、今回のHard Times 3のメインイベント……インディシーンでスターとして復活したマット・カルドナが、身長201センチ体重170キロのタイラスと、身長193センチ体重109キロのトレバー・マードッグと戦う。こういう試合を見たいね。こういうのが嫌ならNWAを見るなよ。これからもこの路線でやっていくからな。
NWAスタイルの若手を育成していけば、世界で最もタフでハードヒットな団体になっていくさ。