2019年10月にWWEが開催したサウジアラビア大会Crown Jewel。
ショーに参加した選手やスタッフたちは、アメリカへ帰る飛行機が飛ばないというトラブルに遭遇しました。その背景にはWWEとサウジ政権の緊張関係があった、ともされていました。
当サイトが当時公開した記事の内容を引用します。
ショーの終了後、レスラーとスタッフたちが乗る予定だった飛行機が「機材トラブル」で離陸することができず、自家用ジェットで帰国したブロック・レスナー、チャーター便で帰国した12人のレスラーと8人のスタッフを除く全員が足止め状態になってしまったのです。結局、予定の24時間後にようやく飛行機は離陸しました。しかし、この「機材トラブル」は真実ではない可能性があるようです。
「サウジアラビアのような国の人々とコネクションがある」と主張する元WWEスペイン語実況席担当者のヒューゴ・サビノビッチは異説を唱えています。曰く、サウジは過去2回のショーに関する支払いを怠っており、その総額は3億から5億ドルに達する可能性があるそうです。
そして、ビンスは報復として”Crown Jewel”のサウジアラビアでのテレビ放送を停止したそうです。サウジアラビアの皇太子はこれに怒り、WWEクルーが乗っていた飛行機を離陸直前になって「飛ばすな」と命令した、とのこと。サビノビッチは、この話は噂ではなく、状況を知る者から聞いた話だと主張しています。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、
あるWWE関係者によると、WWEはできるだけ多くのレスラーからビデオを入手し、機体の問題が原因だと主張しようとしているという。
こんな物騒な噂もあったわけですが、当事者になってしまった選手やスタッフたちにとっては本能に恐ろしい体験だったようです。
当時、WWEでThe Revivalのスコット・ドーソンとして活躍し、現在は AEWへ所属するFTRのダックス・ハーウッドは、自身のPodcast番組で「サウジアラビアの飛行機」について語ろうとしなかった理由について、Twitterでこんなツイートをしました。
正直に言うと、もし本当のことを言ったら、家のどこかで死体となって発見されるのではないかと思ったんだよ。
実際に何があったのかはわかりませんし、こうした発言をしたことを批判するアカウントもいます。実際、あまり迂闊に発言するような話題ではないでしょう。
Honeslty, I was afraid if I told the truth about what happened, I would’ve been found dead somewhere in my house.
— Uncle Dax FTR (@DaxFTR) April 23, 2023