アメリカには多くの大規模な会場がありますが、大手団体がテレビ番組やPPVの開催に使用できる規模の会場には限りがあります。WWEとAEWが一定期間内に同じ会場を使うことも珍しいことではないのです。
しかし、こうした事実はWWEにとって「対策が必要なこと」だったようです。レスリング・オブザーバーによれば、WWEは会場のブッキングについての「アリーナ条項」に条項を追加し、AEWは以下のルールを強いられることになったようです。
- WWEが会場を使用する前後数週間は、AEWは同じ会場を使用できない
- AEWがWWEと同じ会場を使用する場合、WWEのショーが終了した後でなければAEWは会場を使用することの発表やチケットの販売ができない
条項の追加がAEWのみを対象にしたものかはわかりませんが、WWEと同じ規模の会場を使用できる規模のプロレス団体はAEWくらいしかないので、事実上のAEW対策となります。このようなルールが課されると、AEWは会場のブッキングの選択肢が狭まります。
WWEが他団体の会場ブッキングに干渉したケースは過去にもあります。特に、WWEが長年に渡って象徴的なショーの会場として使用してきたニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンを他団体がブッキングするのは大変で、2019年に新日本プロレスとROHがMSGで「G1 SUPERCARD」を開催した際にはWWEの妨害があったとされています。
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)
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