現地6月17日に放送された新番組Collisionの初回放送。
オープニングを飾ったのは、番組の中心人物としてAEWへ復帰したCMパンクのプロモ。彼の地元シカゴで開催されたということもあり、観客を完全に味方につけた彼は、プロモの中で因縁の相手、ヤング・バックスを挑発しました。
2022年9月のPPV「ALL OUT」終了後の記者会見で、パンクは「でたらめな報道から俺を守ろうとしなかった」として、団体副社長のケニー・オメガ&ヤング・バックスを批判。その後、彼らはバックステージで大喧嘩を繰り広げ、当事者全員が出場停止処分&保持していたタイトルの返上という罰を受けることになりました。Dirt Sheetにより、この喧嘩の裏側が繰り返し報道されたため、AEWの会場に足を運ぶファンはほぼ全員がこの話を知っていたでしょう。
話はCollisionでのプロモに戻ります。客席から「Fuck The Elite」チャントが起こる中、パンクはこんな話を始めました。
AEWのビジネスパートナーであり、Collisionを放送するテレビ局TNTの親会社でもあるワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデビッド・ザスラフCEOは、パンクのことを「one bill Phil(bill=紙幣。Philはパンクの本名)」と呼ぶ。なぜなら、パンクは「偽札(counterfeit bucks)」で溢れるこの業界の中でたった一人の真の本物だからだ。
偽札。bucks。つまり、これはヤング・バックスを侮辱する発言です。先述の大喧嘩のあと、パンクはケニーやバックスへ連絡を取ろうとしたものの、弁護士から「してはいけない」とストップされてしまった、ということをインタビューで明かしています。直接物申せないのなら、プロモで言ってやるぞ!ということでしょうね。
これに対し、バックスはTwitterアカウントのプロフィール欄で次のようにコメントしました。
今が2018年だったら、Pro Wrestling Teesで「counterfeit bucks」Tシャツをすぐに売り出していただろうな。Kill it y’all!
「Tシャツ屋」とも揶揄されるほどTシャツの販売に積極的なThe Eliteらしいリアクションですね。対面での会話は実現していませんが、彼らが膝を突き合わせて語り合う日は来るでしょうか?