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ジム・ロスが実況アナウンサーの極意を語る。「代名詞を使ってはいけない。名前を呼ぶんだ」

インタビュー

実況アナウンサーは、プロレス番組を見ている視聴者にとって非常に大きな存在です。

その仕事をここに列挙するのは畏れ多いことですが、プロレスの試合内容のみならず、会場で起きていることを言語化→感情やニュアンスを込めて発音し、分析した上で必要な情報を補足する。ストーリーラインを伝える。時に視聴者を扇動して感情を引き出し、時に客席の1人としてその場を楽しみ、会場の外にいる視聴者をまるで会場にいるかのように錯覚させる…。瞬発力が求められる大変な仕事です。(chatGPTに質問したら、「試合進行の説明」「ストーリーラインの伝達」「エモーションの強調」「レスラーのプロモーション」「試合の分析と解説」とのことでした)

WWEの名物実況アナウンサーとして活躍し、現在はAEWで活動しているレジェンドアナウンサーのジム・ロスは、テレビ番組における実況の仕事を知り尽くした達人です。自身のPodcast番組の中で、彼は実況アナウンサーの極意として、「代名詞を使ってはいけない」というテーマを語りました。

ここ2〜3週間のうちに、様々なスポーツで番組で人称代名詞をたくさん聞いて、耳にタコができたよ。アナウンサーたち…一流のアナウンサーでさえ、代名詞に頼って生計を立てている。本来の仕事から遠ざかっているよな。アナウンサーなら、代名詞を使ってはいけないんだ。名前を呼べ。クリシェ(使い古された表現)を使え。

「彼はチャンピオンだ、彼はタフガイだ、彼はこういう人だ」だとか言う人がいるけど…。「彼はこうした」なんて言い方じゃなくても、誰かを表現する方法はいくらでもあるだろう。「彼だ。彼はこれをした」…なるほどね。じゃあ、彼は今、何をしているんだ?「彼は彼を殴ろうとしている」…はあ。じゃあ、彼は誰で、彼は誰なんだよ?

こう言うことはできないか?「タッグチャンピオンチームの1人であるタリー・ブランチャードが誰それを攻撃している」と。この方が具体的だろう。俺なら、タリー・ブランチャードの名前がテレビから聞こえてきたら、キッチンでサンドイッチを作る手を止めてテレビを見に行きたくなるよ。「彼」みたいな代名詞を聞いたって、そのままサンドイッチを作り続けるさ。代名詞を使うのは怠け者アナウンサーだよ。呆れる。

これを聞いているアナウンサーがいるなら…可能な限り、代名詞を使わないでくれ。もちろん、どうしようもない時もある。でも、できるだけ使わないようにすれば、より良い放送ができるはずだ。

(Wrestling Inc)

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