プロレスラーが使う技は必ずしもオリジナルではなく、他のレスラーや印象的な抗争相手から技を拝借するということもあり得ます。
しかし、誰かの技を「盗む」場合、何のストーリーも脈略もなしにあれこれ拝借してしまっては、技を「盗んだ」理由が伝わりません。プロレスは様々な形でファンにストーリーを伝えることのできる素晴らしいエンタメで、技の選択一つでファンを泣かせることだってできるのです。
WWEスーパースターのコーディ・ローデスは、最新のインタビューの中で、自身が「他のレスラーから技を盗む」にあたって独自のルールを設けていることを明かしました。
俺のルールでは、5回以上対戦した相手の技は使っていいと思うんだ。あくまで俺のルールだし、みんな嫌がるけどね。
俺はコーディ・カッターという技が大好きなんだ。ウィル・オスプレイから教わったんだよね。彼のオスカッターよりも良い技だと思うけどな…。彼はすごいレスラーだよ。超一流の才能の持ち主だと思う。
ジェイ・リーサルとも「5回以上対戦した相手の技なら盗んでもいいんじゃないか」という話をしたことがあるんだけど、彼はこのアイデアを心底嫌がっていたね。「おいおい勘弁してくれよ、そんなのダメだろ」って。相手の技を使ったっていいじゃないか。まあ、これは俺の独自ルールだし、「おい、やめんかい」って言われてもいいと思ってる。
でも、俺は他のレスラーから技を学び取ることが好きなんだよ。俺はそういうタイプなんだよね。ローデス一家の一員であることを活かすことによって、できることもあるしさ。
俺は、(2016年から2022年までのWWEを離れていた時期を通して)インディーシーンのリバイバルに貢献することができた。リバイバルの一分になることができて幸運だと思っているよ。だから、他のレスラーからできるだけ多くの技を学び取るようにしてる。ブッカーTやジェリー・リンからも学んでるし、気付きにくいかもしれないけど、アーン・アンダーソンがやっていたことも取り込んでるよ。
すべて他人のものだ。ただ、ナイトメア・パッケージに入れようとしてるだけ。