多くのプロレス団体が魅力的なコンテンツを制作し、ファンを魅了している現代のプロレス界。日本でももちろん、アメリカでも非常に大きな盛り上がりを見せています。
業界最大手のWWEは相変わらず好調。AEWはDynamiteの視聴者数を増やすことに苦労しているものの、番組を1つ増やしてこれまで以上に多くのレスラーにスポットライトが当たるようになりました。また、インパクト・レスリングも好調で、先日開催されたPPV「Slummiversary」のPPV購入件数は高水準でした。
プロレス界の裏側を伝えるDirt Sheetの代表的存在であるレスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、「現在のプロレス界はブームの真っ只中にいる」と考えています。出演したPodcast番組の中で、彼は次のように語りました。
我々はブームの真っ只中にいる。このことを受け入れたくない人たちがいるのは奇妙なことだよ。でも、絶好調なのは試合の質だけじゃない。人気もブームそのものだ。
過去最高レベルの人気がある、というわけじゃない。(マンデー・ナイト・ウォーズやnWoの大ブーム、WWFのAttitude Eraがあった)1990年代後半ほどの規模ではないし、おそらく今後もあれほどの熱狂は生まれないだろう。でも、21世紀に入ってからだと、おそらく今が最高潮だよ。
レスラーたちにとって、今のプロレス界は素晴らしい。より多くの仕事があり、いろんな団体を行ったり来たりできる。ギャラも増える。ファンにとっては、団体の選択肢がいろいろと増えたし、テレビでプロレス番組が放送される機会も過去最高に増えた。
そして、いろんな団体のプロモーターたちが、本当に、本当に素晴らしい試合を提供しようとしているんだ。これはプロモーターの重要な仕事ではあるんだけど、かつてはそうじゃなかった。かつてのプロレス界は、金曜の夜に収益を上げることに集中していたんだ。そんなの、ビジネスやマーケティングの観点から見たらメチャクチャなことだろ?
プロレスの試合が好きなら、今は本当に良い時期だよ。