2021年12月にWWEと3年契約での残留に合意したケビン・オーエンズ。インディシーンでの活躍から、彼がかつての仲間たちがいる AEWへ移籍するのでは…とも噂されました。
結局、彼は AEWから接触を受けることがないままWWEとの再契約に合意。当時の AEWはブライアン・ダニエルソンやアダム・コール、CMパンクらを大型契約で迎え入れていた時期で、もし彼の入団が実現していたら相当な契約内容になったことが予想されていました。
最新のインタビューの中で、彼は再契約に合意した頃を振り返り、WWEでの活動への感謝を語りました。
交渉に入るまでは、残るとも出ていくとも言えない状況だったんだ。何も知らなかったから、なんでも受け入れようと思ってた。彼らが俺にどれほど残ってほしいと思っていたのかさえ知らなかったよ。他の団体に行く可能性もわからなかった。本当に何も言い切れない状況だった。
正直言って、ビンス(・マクマホン)と話す段になって、彼から「残ってほしい」とはっきり言われたから、よそとの話はどれもあまり進まなかった。
私はまだWWEでやり残したことがある、と感じたね。キャリアの面もそうだけど、この場所にはみんなが見ていない、みんなが知らない、本当に素晴らしいクルーがいるという一面もある。
一緒に戦っているレスラーの中に親しい友人はたくさんいるけど、制作スタッフや舞台裏の人たちが素晴らしいんだ。本当に最高の人たちだよ。
あの頃、『この人たちと毎週会えなくなるなんて考えられない』と思ったのを覚えてる。他のレスラーたちとは、おそらくこの先も会うことになるだろう。この20年間、インディシーンで出会って、もう10年も会っていないレスラーもいるけど、プロレスの絆で今も繋がっている。
制作現場で働くクルーの人たちの場合は、そうじゃない。音響スタッフとは、俺がWWEから離れてしまったら、おそらくもう連絡を取ることはないだろう。仕事で会うだけだからね。
仕事で会うだけとはいえ、個人的には知っているし、気にかけている相手もいるし、彼らとの関係もある。この人たちを残して、二度と会えなくなるなんて想像できなかった。
ここにいられて幸せだし、今でも毎週みんなに会える。WWE残留の一番いいところはこれかもね。裏方の人たちがこの場所を特別なものにしてくれている。でも、彼らが花束で祝福されることはないんだ。