巨大企業であるWWEは訴訟の対象になることが多く、多くの法的問題への対処が求められます。真っ当な訴訟もある一方で、奇妙な訴訟に巻き込まれてしまうこともあるようです。
報道によれば、ダナ・W・マイリーという人物がWWEとビンス・マクマホンを相手に訴訟を起こしているそうです。WWEの契約違反、そしてアレクサ・ブリスとのファンミーティングに参加するために支払った5500ドルを返金しなかった、という主張で、ビンスはマイリーが月給7万ドル(現在のレートで約1000万円)という超高額の報酬を受け取るWWE職員になることに合意していた…と言い張っているのです。
この訴訟はいろいろとめちゃくちゃで、書類が手書きで書かれているほか、ブリスの名前が「アレクサ・ブリス(Alexa Bliss)」ではなく「アレクシア・ブリス(Alexia Bliss)」とミススペルされています。また、マイリーは2022年10月に殺人未遂および加重暴行罪で逮捕された人物とのことで、こうした過去を持つマイリーへのWWE側の偏見も非難されています。
さらに、マイリーがWWEを相手に訴訟を起こしたのは今回が初めてではなく、2019年には「1995年、まだ存在していなかったDジェネレーションXとnWoの名称を使用する権利を交わす契約に両者がサインしたにも関わらず、その後WWEからの支払いがなかった」として最初の訴訟を起こし、その後棄却されたことがあるとのこと。
めちゃくちゃな人物に目をつけられてしまうのは本当に大変なことだと思います。WWEの女性スーパースターは危険な目に遭うことも珍しくなく、ペイジ(現AEWサラヤ)やソーニャ・でヴィルは自宅で危機に直面したことがあります。
危険人物からスーパースターを遠ざけるのはWWE側の対応としては当たり前のこと。おそらく、この訴訟が今後ニュースになることはないでしょう…。