ここ最近、プロレス界で2人のトラブルメーカーが所属団体から去ることになりました。
AEWからはCMパンク。WWEからはマット・リドル。パンクはAll Inのバックステージでジャック・ペリーと喧嘩したことが原因で解雇され、リドルは大規模なリストラが敢行される中でSNS上で退団を報告しました。
2人ともファンからの人気が高く、何かとゴシップ的な話題を振りまくという共通点があります。先日、リドルは空港で「警察官から性的暴行を受けた」とSNSに投稿し、RAWへの出場がキャンセルになるというトラブルを起こしました。その後、番組へ復帰することなく退団となったのです。
2人の去就は不明ですが、もし現役を続けるのであれば、パンクはWWE、リドルはAEWへ移籍する可能性が十分に考えられます。しかし、彼らのようなトラブルメーカーへの考え方は団体によって異なるでしょう。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、AEWの上層部がリドルに対して悪い印象を持っていない一方で、WWE上層部の多くがパンクのことを良く思っていないとのこと。
2014年にWWEを退団するまでの間に、パンクはトラブルを抱えていました。双方が納得した上での退団とはならず、現在も彼と一部のWWEトップ選手の間には冷たい空気が流れていると報じられています。
とはいえ、退団後の彼がWWEと一度も接触したことがないわけではなく、FOXで放送されていた「WWE Backstage」という番組の準レギュラーとして間接的に仕事をしていたほか、The Elite(ケニー・オメガ & ヤング・バックス)との大喧嘩で出場停止処分を課されていた2022年末にWWEへの復帰を考えていたと、とも報じられています。
プロレス界はNever Say Never。たとえ彼のことを良く思っていない上層部がたくさんいたとしても、何が起こるかわかりません。
一方で、特に2022年以降にパンクをめぐるトラブルがたびたび起きていたAEWについて、「トラブルメーカーのリドルに対して消極的な態度を取るのではないか」という憶測も一部で流れていました。AEWが彼に対して悪い印象を持っていないというのは大きな情報です。
(Wrestling Observer)