2019年に設立したAEWは、団体設立前から内部の情報がDirt Sheetによって報道されやすいという特徴を持っています。
そもそも、AEWは団体設立当初からこうした傾向があり、2019年の頃はレスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーが事実上のスポークスマンのようにAEWの情報を公開していました。また、2022年のPPV「ALL OUT」のバックステージで副社長のThe Elite(ケニー・オメガ&ヤング・バックス)と大喧嘩したCMパンクは、彼ら…というか怒りの矛先が向けられたのはバックスだけでしたが、怒りの理由として「Dirt Sheetにパンクの情報が流れることへの対応がなかった」ことを挙げています。
根本的なところに問題がありそうな課題ですが、何の対策も取っていないわけではありません。最近、トニー・カーン社長は「クリエイティブの決定を遅らせる」ことでレスラーやスタッフたちが最新情報を知らないという状況を作る…という形で情報リーク対策を取っています。
これにどのような効果があるかどうかはわかりませんし、このせいで「自分はこれから何をすればいいのか」がわからないレスラーたちが続出し、不満が募っているという報道もありました。
WWE殿堂入りレスラーのケビン・ナッシュは、自身のPodcast番組の中でこの問題について率直な意見を述べました。
理解不能だよな。対策なんてマジで簡単だぞ。
やり方を教えよう。2〜3人に間違った情報を教えて、それがリークされたら、誰がネズミかが分かる。それがブッキングの基本ってやつだ。「こういうことをやるけど、情報を漏らさないでね」と伝えるだけ。
たったそれだけでいいんだ。「あの人たちにしか教えなかったのに情報がリークされたぞ!」となったら、誰がリークしたか分かるだろ!ジャジャーン!
(Fightful)