音楽は世界中のあらゆるジャンルに影響を与え続けてきました。あらゆるジャンルが存在する中で、ロック・ミュージックの存在は非常に大きなものです。
ロックの伝説的なスターたちは楽曲やライブパフォーマンスで世界中を魅了し、その活躍はカルチャーの一部に溶け込んでいます。ロックを愛するプロレスラーたちにとって、彼らはインスピレーションの源です。
AEWの重鎮クリス・ジェリコは、最新のインタビューの中でデヴィッド・ボウイの影響を語りました。彼は多才なイギリスのアーティストで、そのキャリアは音楽、演劇、ファッション、映画に及び、常にスタイルとジャンルを変化させていました。
そんなボウイから、ジェリコはどのようなインスピレーションを得ているのでしょうか。
俺がボウイに近い存在だというわけじゃないけど、私俺いつもデビッド・ボウイにインスピレーションを求めている。まるで、俺はプロレス界のデビッド・ボウイのようだ。
ボウイはいつもルックやギミック、サウンド、そしてプレゼンテーションを変えていた。しかし、その本質は常にボウイだった。彼から何が得られるか、体験してみないと分からなかったんだ。
例えば、彼の大ヒット作「レッツ・ダンス」の頃について考えてみよう。「あー、あの頃が好きだ。なぜ彼はあの曲を演奏しないんだ?そして、なぜ彼はティン・マシーンというロックバンドを結成し、ギターを弾いているんだ?なぜそんなことをする?一番売れたレコードの流れを完全に無視してバンドを始めるなんて」って感じだよね。
『レッツ・ダンス』の表題曲である「レッツ・ダンス」は、2012年のロンドンオリンピック開会式でも用いられるほの大ヒット曲ですが、ボウイは『レッツ・ダンス』のイメージから脱却するためにティン・マシーンというバンドを結成し、過去曲の演奏を封印しました。それでも、彼の本質は変わらなかったというのがジェリコの評価です。
ジギー・スターダスト、スペース・オディティ、レッツ・ダンス…ラストアルバムのブラックスターに至るまで、ミュージシャンとしてのボウイは幅広い才能を見せました。一箇所にとどまらず常に変化するその姿は、確かにジェリコに近いものがあるかもしれません。
(Wrestling Inc)