2023年以降、 AEWはメキシコの老舗団体CMLLとのビジネスを強化しています。
AEWは、団体設立当初からCMLLと敵対関係にあるメキシコの団体AAAと友好関係を築き、お互いの団体を所属レスラーたちが行き来することもありました。両団体の険悪な関係にも関わらず、 AEWに彼らが登場する上では「同じ試合に出なければ」問題はない、とされています。
メキシコの2つの大手団体とのビジネスを強化するのはなかなかスリリングなことですが、CMLLとの関係を強化している背景には、トニー・カーン社長がAAAに対して「裏切られた」と感じたことが影響しているかもしれない…とレスリング・オブザーバーが報じています。
きっかけは2022年12月。AAAタッグ王座のチャンピオンチームだったFTR(ダックス・ハーウッド&キャッシュ・ウィーラー)は、ドラゴン・リー&ドラリスティコ組を相手に防衛戦に挑み、敗れてタイトルを失いました。
リーとドラリスティコには AEW参戦経験があり、本来であればこのタッグがAEWでタイトル抗争を演じる可能性もあったでしょう。しかし、試合後、リーはAAAからの退団とWWEへの移籍を宣言してタイトルを即返上したのです。
この出来事に対し、トニー・カーン社長は「AEWのレスラーを使って、まもなくWWEへ行くレスラーを引き立てられてしまった。裏切られた」と感じたそうです。
これがCMLLとのビジネスを強化する直接的な理由になった訳ではないでしょうが、AAAに対する不信感を募らせるきっかけになったようです。 AEWとCMLLの関係強化にはロッキー・ロメロが深く関与しています。彼はCMLLとAAAの間にある「リアルな禁断の扉」を開きたい、という思いを持っています。
(Wrestling Inc)
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