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現在のAEWは「ビンス・マクマホン時代のWWE」に近い?トニー・カーン社長はショーの直前まで台本を変更し続けていると報じられる

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かつてビンス・マクマホンがWWEの最高責任者としてクリエイティブを仕切っていた頃、現場は混乱に満ちていました。

ビンスはショーの直前や番組の放送中に台本を変更することが多く、予定されていたセグメントや試合が変更・中止されることは珍しくありませんでした。選手たちは、ショーの直前になるまで自分が何をするのかを把握しておらず、常にストレスにさらされていました。

しかし、こうした状況は2022年にHHHがクリエイティブの責任者へ就任したことで一変。現場の混乱やストレスは解消され、ショーには多くの観客が詰めかけ、これまでにないほどの大金を稼いでいます。

一方、かつてのAEWは「混乱に満ちたWWEとは異なる良い職場」だとされていた時期もありました。トニー・カーン社長はレスラーたちの意見を聞き入れ、クリエイティブの自由が尊重され……。しかし、状況は変わっています。

レスリング・オブザーバーのブライアン・アルバレスによれば、トニー・カーン社長はショーや番組の直前になって計画を変更することが多くなり、多くのレスラーはショーの開始の1時間前まで自分が何をするのかわからないことがあるといいます。

アルバレスは、「今のAEWは、2019年のWWEよりも10億倍優れている」とした上で、先日開催されたPPV「Double or Nothing」の台本が当日に何度も変更されたことや、ショーの開催地に出向いたレスラーたちが結局出番を与えられなかったり、ショーの前日にトニーから頼まれて現地へ出発することもあるとコメント。2019年のAEWでは、レスラーやスタッフがトニーと会話をするのはまったく難しくなかったそうですが、2024年のAEWではそれが非常に困難なことになっているといいます。

2019年と2024年では団体の状況は大きく異なり、Dynamiteしかなかったウィークリー番組は3つに増えました。また、兄弟団体ROHも稼働中です。以前と比べ、彼の仕事は爆発的に増えています。また、トニーはNFLジャクソンビル・ジャガーズやサッカープレミアリーグのフラムFCでも上層部として働いており、AEW以外の仕事も非常に多忙です。

パット・バックやウィル・ワシントン、クリストファー・ダニエルズといった面々がトニーと共にAEWのクリエイティブ面を支えていますが、トニーがこうした状況を「問題がある」と思っているかどうかはわかりません。仕事をチームに任せたり、長期的なブッキングをじっくり進めていくなど、問題解決の手立てはいくつか考えられますが…。

(Wrestling Observer, WhatCulture)

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