1999年、クリス・ジェリコはWCWからWWEへ移籍し、即座に大きな注目を集めました。
初登場の場でいきなりザ・ロックと対立し、その後はアンダーテイカーに喧嘩を売り……。WWEで素晴らしいキャリアを歩んでいく彼のデビューは強烈なものでした。
WWEのトップスターたちを侮辱するパフォーマンスは、一部からの反感を買うことにもなりました。自身のPodcast番組で当時を振り返った彼は、本来であればスティーブ・オースチンを侮辱するはずだったプロモが、結局は「アンダーテイカーがいかに退屈で終わっているか」を語るプロモになり、それが強烈な反感を買うことになったことを明かしました。
火曜日に収録されていたSmackDownで、俺はアンダーテイカーへのプロモをやった。元々はオースチンに対するプロモのはずだったんだけど、スティーブが「やめろ。俺はやらない」と言ったんじゃないかな。当時の俺のアイデアは、WWEのトップスターたちを全員こき下ろして、彼らが以下に退屈かを伝えることだった。
アンダーテイカーが10分間の超退屈なプロモをした後、俺は彼がいかに退屈かを伝えたんだ。そのせいで、強烈な反感を買ったよ。ショーン・マイケルズが「アドバイスだ。団体に移籍してきて2日目に、その団体のトップスターがいかに退屈かを伝えるのは、やらない方がいいかもね」って言ってきたのを覚えているよ。
ショーンは正しかった。でも、あの夜のアンダーテイカーは本当に退屈だったんだよ。俺は的を射てたのさ。ビッグ・ショーとのプロモで、砂漠を歩いていたらサソリに刺された……みたいな話をしてたな、彼は。みんな「はぁ?」って感じだった。「アンダーテイカー、あんたは退屈だし、もう終わってる」ってね。
それで、俺は「お前がリングにいた時間より、俺がシャワーを浴びた時間の方が長いぞ」って言ってさ。かなり面白かった。でも、当時の俺はデビューから9年くらいで、1500試合くらいに出ていたのかな。うーん、まあ、必ずしも正確なプロモじゃなかったかもね。
(Inside The Ropes)