2018年、WWEは女性選手限定PLE「Evolution」を開催しました。
MMA界のビッグスターであるロンダ・ラウジーのWWE入団、ベッキー・リンチの台頭、シャーロット・フレアーやベイリー、サーシャ・バンクス(メルセデス・モネ)らの活躍、紫雷イオ(イヨ・スカイ)やトニー・ストームが参加した女性選手トーナメントのメイ・ヤング・クラシックの盛り上がりなど、様々な要因が折り重なって実現したこの大会は、WWEにおける女性選手たちの地位向上を象徴するものでした。
翌年以降も、ファンや選手たちは第二回大会の開催を待ち望んできました。しかし、現時点でそれは実現していません。
前回大会よりも女性部門の層は厚くなり、リア・リプリーやビアンカ・ブレアなど新世代のスターも誕生しています。いつ開催しても盛り上がるはずですが…。
第一回大会のメインイベンターを務め、2023年にWWEから退団したラウジーは、最新のインタビューで「第二回大会を2019年に開催する計画があった」ことを明かしました。同年のレッスルマニア35で実現しなかったベッキーとの直接対決を持ちかけられていたようです。
WWEは、私にEvolutionの第二弾を開催する話を提案してきたんだ。「ロンダ、レッスルマニアの後もWWEに残ってくれれば、6週間後にEvolutionの第二回大会を開催して、ベッキーとのシングルマッチを組むよ」って言われてさ。
でも、私は家族に約束していた。最初は、2018年のレッスルマニア34から同年のSurvivor Seriesまでの活動にするつもりだったんだけど、HHHに説得されて、2019年のレッスルマニア35まで残ることにした。そして、家族に「そこで終わり」って約束してたんだよね。
WWEでの活動は、家族がいるというのに、何週間も家を空けなきゃならない。だから、さっきの提案を受けた時に、「できない。これ以上家族に無理なお願いはできないよ」と言ったんだ。
もしラウジーがこの提案を飲んでいたら、ファンが待望していたベッキーとのシングルマッチのみならず、Evolutionももう一度開催されていたかもしれない…。当時の彼女にはその決断を左右するほどの影響力があったということですね。
(Wrestling Observer)