2022年にAEWからWWEへ移籍したコーディ・ローデスにとって、最後のAEWでの試合はサミー・ゲバラとのシングルマッチでした。
AEWの副社長としてゲバラら若手の売り出しに貢献したコーディにとって、この試合は感慨深いものだったでしょう。もしかしたら、この試合がAEWでの最後の試合になるかもしれない…。そうした思いもあったかもしれません。
この試合では、ラダーでの攻防の中で、ゲバラがコーディに空中でカッターを決めたシーンが非常に印象的。このシーンが生まれた背景には、コーディならではの考え方がありました。
コーディとも親交の深いダイヤモンド・ダラス・ペイジとの対談の中で、ゲバラはこの試合の背景について語りました。
あの試合に向かう時……俺はコーディのことをよく知ってる。みんなが忘れられないようなショーをやりたがるタイプだってね。
当時は気づいてなかったけど、彼は分かっていたのかも……あれが彼のAEW最後の試合だったんだよ。適当にやることもできたはずなのに、全力で臨んでくれた。めちゃくちゃクレイジーなことをやりたがってて。俺もコーディの考えてることが分かってたから、俺も全力で行こうって思ったよ。
俺はずっと頭の中でクレイジーなアイデアを考えてた。会場へ向かう飛行機の中でも「何ができるかな…」って考えててさ。それで、ハーディーズがやってた技を思い出したのさ。ジェフ・ハーディーがロープの上から、ラダーを越えてレッグドロップするやつだよ。「俺にも似たようなことができるだろうか?カッターとか…?そんなの可能なのか?」と思ったものさ。
唯一怖かったのは……飛び上がる時にラダーが後ろに倒れて、その後の展開に支障をきたすようなことがあれば、間違いなくBotchamania行きだからね。生放送じゃそんなの絶対避けたいじゃだろ?でも、やるなら思い切りやるしかない。この瞬間は、俺が引退した後も語り継がれるんじゃないかな。うまくいって本当によかったよ。
(Fightful)