WWEには世界中から様々なバックグラウンドを持つ選手たちが参戦していますが、男子の黒人選手に関する「ある問題」が団体内部で問題視されています。
それは、PLEで脚光を浴びる男子の黒人選手が少ない、ということ。2023年のElimination Chamberでボビー・ラシュリーがブロック・レスナーをDQで倒して以来、男子の黒人選手がPLEで行われるシングルマッチで勝利していません。また、ピンフォールやタップアウトなどのクリーンな勝利に限れば、同じくラシュリーが2022年のSummerSlamでオースチン・セオリーを破ってUS王座を防衛して以来ないのです。
Fightfulによれば、この問題はWWE内部でも認識されているそうです。「意図的なものではないが、今後対処されるべき問題なのは間違いない」と考える関係者もいるようです。現地10月5日に開催されるPLE・Bad Bloodは、現時点で「3大会連続で黒人の男性選手が出場しないPLE」になる可能性があります。
メインイベンター級の黒人選手がなかなか育ってこないという問題は、今後のWWEにおける大きな課題です。ラシュリーは契約満了でWWEから退団。ビッグEは首の骨折により、いつ復帰できるか分かりません。カーメロ・ヘイズやトリック・ウィリアムズといった次世代のスター候補たちの台頭が待たれます。
WWEにおける黒人選手の扱いは以前から一部で問題視されてきました。かつてWWEに在籍し、現在はAEWのトップスターとして活躍するスワーブ・ストリックランドは、「彼がAEWと結んだ巨額の新契約は、WWEが考える彼の市場価値を上回るものだった」という報道に対し、「黒人が金を稼ぐと、決まって文句を言ってくる」と批判的にコメントしました。
また、ACHが黒人問題への怒りを爆発させすぎてキャリアを低迷させてしまった…という不幸な出来事もありました。
(Fightful, Cultaholic)