2018年にWWEへ移籍したリコシェ。
NXTでの大活躍を経てメインロースターに昇格した彼に対し、WWEは若者にもアプローチできる人材として重宝しました。彼も実力を存分に発揮し、いくつもの名場面を生み出しました。しかし、彼はWWEでの活躍に満足していたわけではありません。
安定してテレビ番組での出番を得ることができ、タイトルも獲得した彼ですが、「自分が主人公のストーリーがない」ということに大きな不満を感じていました。最新のインタビューで、彼は次のように語っています。
WWE入団から3年半ほど経った頃、「これは自分のやりたいことじゃない。でも、求められることは何でもやろう」と思うようになった。誰に負けるにしても、誰の技を格好よく見せるにしても、とにかくやるつもりだった。ここにいる以上、仕事をして、機会を得るために必要なことは何でもやる覚悟があることを示したかったのさ。
確かに、WWEは時々チャンスをくれた。常にテレビに出演させてもらえたし、それは良かった。でも、それはいつも誰かのため。中邑真輔のため、サミ・ゼインのため、シェイマスのため。リコシェが主人公のストーリーではなかった。
ローガン・ポールとの抗争だって、結局はローガンのためだった。断片的なチャンスはもらえたけど、それもローガンが次のステップに進むためのものだったんだ。そのうち、「ああ、もう…」って感じになってしまってね。
もちろん、プロレスは何が起こるか分からない世界だ。次の週には「今度はこうする」って言われるかもしれない。その可能性は常にある。でも結局のところ、自分が一番幸せになれる場所を探していたんだ。
AEWは、リコシェがインディ時代に苦楽を共にした仲間たちが多く在籍しています。そこでプロレスへの情熱を取り戻したいと考えて移籍を決断した彼は、日本のプロレス界にも復帰することができました。充実した日々を送っているようです。
(Fightful)