インディシーンでライバルとして活躍したAJスタイルズとロウ・キー。
ROHやTNAで名勝負を繰り広げた2人にとって、お互いのWWEでの経験は大きく異なります。ロウ・キーは2000年から2001年にかけて当時のWWFに参戦していましたが、一度も試合に勝つことはありませんでした。また、2009年に」「カヴァル」のリングネームでWWEと契約してドルフ・ジグラー戦でWWE初勝利を上げたものの、目立った活躍の場を与えられることのないまま退団しました。
一方、AJは2002年にWWFで2試合に出場。当時の下部団体だったOVWへ行くという話もありましたがAJがこれを断りました。その後、2016年についにWWEとの契約が実現すると、団体のトップスターとして現在に至るまで活躍を続けています。
最新のインタビューで、ロウ・キーはAJのWWEでの成功について語りました。彼の失敗があったからこそAJたちが成功を収めることができた、と考えているようです。
彼の成功にはまったく驚かないよ。なぜなら、俺がWWEで受けた扱いを世界中が見ていたから。それが、俺の後にWWEへやって来た選手たちにとってチャンスを掴むきっかけになったんだ。
彼らは団体から俺のような扱いを受けることを許さなかった。俺はただ黙って、WWEがみんなをどう扱うか、その本性を見せるのを待ったのさ。まあ、リング上では誰よりも上を行っていたけどね。
AJは俺よりもさらに上のレベルにいる。実力があるからこそメインイベンターとしての仕事をやり遂げられるのさ。彼の身体能力は、他のメインイベンターたちよりも上を行っている。間違いなくメインイベントパフォーマー、メインイベントレスラーだよ。彼が昇進を許されたのは何の驚きもないね。
彼には道徳的な誠実さもある。2000年代初頭、WWEは彼を雇ってOVWに送ろうとした。でも彼は、家族と離れ離れの生活になってしまうことを嫌がった。もし一緒でいることを選べば、妻に大学を中退させることになってしまう。だからオファーを断ったのさ。そういう誠実さを持っている人なんだよ。
(eWrestlingNews)