SNSでの話題作り、ファン獲得に力を入れるWWE。
2024年にはX(旧Twitter)で配信する短時間番組「WWE SPEED」がスタートし、スピード感溢れる試合が繰り広げられています。また、TNAからNXTにゲスト参戦したジョー・ヘンドリーがSNSでの動画視聴回数やリポスト数などで驚異的な数字を叩き出したことも大きな話題になりました。
チーフ・コンテンツ・オフィサーのHHHは、現代社会においてSNS上の指標がテレビ番組の視聴率と同じくらいの価値がある…と考えていることを明かしました。
現代では人々は忙しすぎて、カジュアルファンは全ての放送をリアルタイムで見ることはできないんだ。その日のプロモや試合を知らないこともある。ティファニー・ストラットンを例に挙げると、その日にMoney in the Bankのブリーフケースをキャッシュインしたことを知らない人もいる。
我々がやっていることの多くは、人々を呼び込むためのプロモーションだ。同時に、予想外の展開や「うわっ、すげえ!」と思わせる瞬間を提供して、オンラインで話題にしてもらいたい。
オンライン上のそういった話題は、かつての井戸端会議のようなもので、いろんな人たちに「セス・ロリンズとCMパンクの掛け合いをSNSで見たから、今週は番組を見てみよう」と思わせる。それが時間をかけて視聴率や数字を築き上げていくんだ。
私は「これをやれば数字が上がる」という一発勝負は信じていない。その場は良くても、長期的に何の意味があるのか……。ただの一瞬で終わってしまうこともあるだろ?他への展開やストーリーテリングに繋がらないなら、それは特殊効果に過ぎない。そういった瞬間は作品のトレーラーのようなものだ。
トレーラーを出すことで人々は作品に興味を持つ。そこから、キャラクターとストーリーラインで惹きつけていく必要があるんだ。
2025年からRAWがNetflixでの配信番組に生まれ変わりました。今後はネット上での指標がさらに重要性を増していくことになるでしょう。
(Fightful)