Elimination Chamberでヒールターンし、コーディ・ローデスやファンに牙を剥いているジョン・シナ。彼のパフォーマンスは高い評価を得ていますが、プロモの内容には批判の声もあります。
ファンから虐待を受ける日々も終わり。レッスルマニア41でコーディを倒して統一王座を獲得し、リック・フレアーの世界王座獲得記録を更新して単独一位になる。そしてタイトルベルトをおもちゃ仕様にしてやる…。ヒールとしてのシナの発言は刺激的で、ファンからの反応も上々です。

その一方で、彼のヒールターンに深く関与したザ・ロックと結託した理由が語られないなど、批判の声もあります。

かつてWCWを率いたエリック・ビショフは、シナのヒールターンそのものに対する不満を抱いています。自身のPodcast番組で、その理由として「感情や”なぜ?”も伝わらない」と指摘。ヒールターン後のシナについて、内容的に物足りなさがあると語りました。
“なぜ”がないと感情は動かない。物語の導入部、つまり観客を物語へ引き込む“きっかけ”が弱ければ、あとから勢いをつけるのは難しい。
シナがヒールターンしたという事実は面白かった。でも、その理由にドラマがなかった。配信でプロモは見たけど……演技は良かった。でも肝心のメッセージは薄かった。
また、ヒールターン後のシナの初登場はベルギー・ブリュッセルで開催されたRAWでした。英語が第一言語ではない国でのプロモについても、ビショフは批判しています。
今のヨーロッパ、たとえばドイツなんかだと、通りすがりの人の7割はある程度英語を話せる。第二言語とは言えないが、それに近いレベルだ。
でもね、空港のアナウンスを想像してほしい。英語が母語じゃない人が、強いアクセントで話す。しかもスピーカーの音質が悪ければ、完璧な英語でも聞き取れない。あれと同じことが起きてるかもしれない。音響や英語力まで考慮するべきだったね。
シナは今後もRAWに出演することが予想されています。ロック様もそこに絡んでくるでしょうし、大きな話題を作り続けることは間違いないでしょう。そこで感情や”なぜ?”が表現されていけば、ビショフの抱く不満も解消されるはずです。当サイトでは、今後もシナの最新情報を取り扱います。
(Fightful)
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