先日放送されたRAWでヒールターン後初のプロモを披露したジョン・シナ。会場のファンのみならず世界中のWWEユニバースを興奮させた絶品のプロモでしたが、一部では不満の声も聞こえます。
ヒールターン後も入場曲や装いを変更しなかったジョン・シナは、RAWのベルギー・ブリュッセル大会でファンを罵倒するプロモを披露。レッスルマニア41で対戦するコーディ・ローデスとも対峙し、レンタカーを借りて一緒に全米ツアーに出ていた盟友同士の激しい闘いが続くことをファンに予感させました。
俺は25年間、被害者だったんだ。お前たちWWEユニバースとの関係は「虐待」そのものだった。お前たちはひどい言葉を浴びせ、俺を操り人形のように扱い、それを笑顔で受け入れることを強要してきた。でも、もう終わりだ。
このプロモはファンから称賛されましたが、誰もが手放しに褒めているわけではありません。かつてWWEでシナと共に活動し、現在はTNAに所属するマット・ハーディーは、自身のPodcast番組でこのプロモに「欠けている要素」があることを指摘しました。それは、シナのヒールターンにおいて重要な役割を果たしたザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)との関係への言及です。
気に入ったよ。何よりよかったのは、彼がキャラを変えなかったこと。そして「新しいものを見せろ、新しい姿が見たい」と求める声に対して、「何も変わらない。お前らが俺に合わせろ。俺はお前らみたいな服は着ない。お前らが俺の真似をしてるんだ」って言い放った部分が最高だったね。
唯一物足りなかったのは、なぜロックと組むことを選んだのか、そこを少し掘り下げてほしかった。そこを聞きたかったね。
でも全体としてはすごく良かった。「不満ばかりの、被害者意識にまみれた嫌な奴」を完璧に演じてたし、ファンから反感を買うにはそれくらいでちょうどいい。まさに今のシナに必要な要素だったと思う。
3月のPLE・Elimination Chamberでヒールターンしたシナ。コーディに対して「お前の魂がほしい」と要求していたロック様に「魂を売る」形で悪に染まった彼が、その理由を語らないのはおかしい…。確かに、マットのし的には一理あります。彼らの関係は今後掘り下げられていくのでしょう。
バックステージでは、シナとロック様がヒールユニットを結成するという噂があるほか、シナのヒールターンに立ち会った人気ラッパー、トラヴィス・スコットがプロレスのトレーニングを積んでいるという情報もあります。彼らがレッスルマニア41でどのような役割を果たすのか……今後も最新情報を紹介していきます。



(Inside The Ropes)
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