先日開催されたPPV・Dynastyでスワーブ・ストリックランドを相手にAEW世界王座を防衛したジョン・モクスリー。彼のタイトルランは一部から批判されており、Dynastyは「スワーブにタイトルを渡す絶好のタイミングだったのに」という意見も上がっています。
モクスリーはAEWのエース格であり、ファンは彼を愛しています。しかし、2024年にブライアン・ダニエルソンからAEW世界王座を奪い取り、Death Ridesとして大暴れするようになると、「ストーリーがどこに向かっているのか分かりにくい」「Death Ridesの存在意義が理解できない」などの批判を浴びるようになりました。
長期政権を終わらせ、新時代の幕開けを告げるのに、スワーブは最適な存在だったかもしれません。しかし、Dynastyではヤング・バックスの乱入など様々な出来事があり、結果としてモクスリーがタイトルを防衛しました。この日、バックステージには引退したブライアンの姿もあり、「トニー・カーン社長から信頼され、クリエイティブにも関与している彼の影響が試合結果に反映されたのでは?」と考えるファンもいたようです。
Fightfulが取材した関係者によれば、今回の試合についてはブライアンの影響が大きかったとは言えず、「最終決定件はトニー・カーン社長にある。もしブライアンにそんな権力があれば、もっとタイトルを獲得していたはず」とコメントしているそうです。
また、ヤング・バックスの復帰については団体内部でも認識が分かれており、あるスタッフは「過去数カ月間、彼らの復帰の話は聞いてなかった」とする一方で、別のスタッフは「かなり前から伏線を張っていた」と発言しているそうです。
そして、肝心のスワーブについては、ファンの期待に反して「当初から当座戴冠の予定はなく、モクスリーの長期政権を続ける計画だ」といいます。一部のファンから批判されがちなモクスリーのタイトルランですが、少なくともテレビ番組の視聴率や配信データの伸びに貢献するなど、数字面で結果を残しているといいます。
AEW世界王座をめぐる複雑なストーリーがどのような形で決着するのか、注目が集まります。5月のDouble or Nothingでタイトルチェンジがあるのか、それともAEWが成功に向けて全力を注ぐ7月のAll Inテキサス大会で大きな動きがあるのか…。目が離せません。
(Fightful, WrestlingNews.co)
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