レッスルマニア41直前に発表されたWWEのAAA買収。メキシコでCMLLに次ぐ存在のルチャ団体の獲得は、各方面に大きな影響を与えそうです。
AAAは、現地6月15日にモンテレイで恒例のPPV・Triplemania Regiaを開催します。WWEによる買収の影響は、数字として現れたようです。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、Triplemaniaのチケットは高騰しており、その背景に「WWEスーパースターの登場への期待感」があるといいます。
レイ・ミステリオやペンタ、レイ・フェニックス、そしてアンドラーデなど、AAAとの関わりの深いルチャドールが複数在籍するWWEから、誰かが来てくれるはず…。何としても現地で見たい!というファンの期待がチケットの価格を上げているようです。
また、6月15日のTriplemania開催が発表される前、AEWとCMLLは現地6月18日にアレナ・メヒコでAEWメキシコ大会Grand Slamの開催を発表していました。このことから、「WWEとAAAが興行戦争を吹っかけたのでは」と推測するファンもいます。
しかし、メルツァーはそうした推測に懐疑的。Triplemaniaの開催地モンテレイとGrand Slamの開催地メキシコシティは距離が離れていることから、「観客動員に影響し合うことはないだろう」と推測しています。
むしろ、注目すべきはCMLLの動きだ…とメルツァーは指摘しています。今のCMLLには勢いがあり、メキシコ国内のルチャの話題もCMLL中心。そこにWWEとAAAが割って入り、メディアの関心をCMLLやAEWから奪い取るとしている…とメルツァーは語っています。
WWEによるAAA買収がルチャ・リブレ界に与える影響は計り知れません。Triplemaniaに誰がやって来るのか、CMLLはどうなっていくのか…。注目です。
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)
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