フルタイマーとしての活動から事実上の引退状態にあるブライアン・ダニエルソン。復帰を望む声は大きいものの、彼の意志は固いようです。
2024年のPPV・WrestleDreamでジョン・モクスリーに敗れた後、彼は第一線から離れ、バックステージでの仕事に専念しています。AEWの重要な一員であることは間違いないものの、その立場はこれまでとは異なります。
最新のインタビューで、ブライアンは「キャリア最高の試合」がHHH&バティスタを相手にWWE世界ヘビー級王座を獲得した2024年のレッスルマニア30ではなく、スワーブ・ストリックランドを倒してAEW世界王座を獲得した2024年のAEW・All Inだった…と語りました。
その理由は、あのイベントを取り巻く環境にある。家族がそばにいて、妻や子どもたちがリングに上がってきてくれた。そして、自分のキャリアが終わりに近づいていると感じながら、あの時間を共有できた。
あれは本当に素晴らしくて、心から感謝できる瞬間だったね。
そして、現役復帰の可能性についても言及。「もうリングに上がらないことに納得している」と述べました。
今はまったくリングに立ちたいと思わないし、その気持ちもない。キャリア最後の6か月間は本当に厳しかったが、今となってはあれが自分にとって祝福だったと思っている。
最後の6か月は首の状態がひどくて、できないことがたくさんあった。引退前にやったオカダ・カズチカとのシングルマッチには納得できおてないんだ。20分1本勝負だったし、本来なら20分以内に勝ちを狙おうと必死に押し込むストーリーにすべきだった。でも、脚が動かなかくてさ。だから途中で「ああ、もうこのストーリーに必要な動きすらできないんだな」と実感した。
イギリスで開催される今年のForbidden Doorに出る可能性は95%ないよ。まあ、でも、もしビッグマッチで誰かが怪我して、トニー(・カーン社長)から「ブライアン、ちょっと頼めるか?」と言われたら、できる範囲で対応するかもしれない。ただ、それは頻繁にできることじゃない。
そして、彼は現在のAEWでの仕事についても言及しています。
今はただのコンサルタントみたいな立場だ。クリエイティブに関わっていると思われがちだけど、ほんの一部しか関わっていないよ。
めちゃくちゃ評判のいい現地4月16日放送のDynamite・Spring BreakThruにも一切関わってないんだ。史上最高のテレビプロレスの1つだったと思うし、KONOSUKE TAKESHITAとウィル・オスプレイの試合はテレビ放送された試合の中で最高の試合の一つだったと思う。
本当に世の中を良くしようと動いている人たちのことなんて、ほとんど報道されない。俺もプロレス以外で取り組んでいることがある。でも、それは自分や周りの大切な人たちのためにやっていることなんだ。
プロレス界最大のスターの一人であるブライアン。今後もAEWを通してプロレス界に影響を与え続けるでしょうが、リングに立つ姿が見られないのはさみしいものがあります。試合には出られなくても、別の立場でショーに出演する姿を見てみたい…。
(Wrestling Observer)
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