2019年にAEW旗揚げの中心人物となり、2022年に退団して古巣WWEへ復帰したコーディ・ローデス。AEWへの思いは複雑です。
もともと、彼はAEWで満足な活動ができていたわけではありませんでした。ファンから頻繁にブーイングされるようになったことも、退団の一因になったと指摘されることがあります。
また、同じ他設立の中心人物となったケニー・オメガとヤング・バックス(ニック・マット・ジャクソン)は強い絆で結ばれていますが、コーディと彼らの関係は「ビジネスライク」だとされたこともありました。
そして、設立当初はクリエイティブ会議に参加していたコーディですが、トニー・カーン社長がクリエイティブの最終責任者になった後はそうした仕事から退くことに。ダービー・アリンやMJFなど多くの若手スターを生み出す名プロデューサーだったコーディは、WWEで「一従業員」として懸命に働いています。
最新のインタビューで、コーディは自らが生み出したAEWへの複雑な思いを語りました。
AEWに悪い感情を持ってるのは間違いない。でも、それだけじゃないんだ。リスペクトも愛もあるんだよ。
もし、俺がWWEで無礼な扱いを受けても我慢できるんだ。WWEはニューヨーク・ヤンキースのような巨大組織で、俺はそこで働く一人に過ぎないから。
でも、自分たちでゼロから築き上げたAEWで無礼な扱いを受けることは絶対に耐えられなかった。それだけさ。
妻のブランディと一緒に「もういいや」って腹をくくったよ。自分がここでどれだけやってきたか、俺が出て行って初めてみんな気付くはずだ…ってね。
冷酷な復讐なんて信じない。最高のリベンジは「成功だ」と思っているよ。
俺は、ヒールでもベビーフェイスでもない「アメリカン・ナイトメア」として、何か大きなものを築き上げつつあった。本当に「魔法のような瞬間」を生み出していたんだ。でも、AEWで思い通りにやれないなら、他の場所に行くしかないと決断したのさ。
心境を吐露したコーディですが、具体的に何があったかは秘密を貫き続けています。コーディが今もAEWで活躍する世界線が実現していたら、今のプロレス界はなかったでしょうね。今や、彼はHHH体制のWWEの象徴的存在です。
(Wrestling Observer)
あわせて読みたい

