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サブゥーのラストマッチ「強行」を巡り波紋……GCWオーナーと対戦相手ジョーイ・ジャネラが批判に反論「強行してない。クラトムも渡してない」

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現地4月18日、サブゥーにとっての引退試合がGCW・Spring Breakで行われました。ジョーイ・ジャネラとのノーロープ有刺鉄線デスマッチは、サブゥーの60歳とは思えないパフォーマンスで話題になりましたが…。

昨日、サブゥーの死が公表された後、この引退試合が「強行」されたことについてSNS上で批判の声が広まっています。

最近公開されたインタビュー記事の中でジャネラが語ったところによれば、試合前のサブゥーは「足から血が出ている。歩けない。膝がロックされて動けないんだ」と訴えていたといいます。彼は試合のキャンセルも覚悟したそうですが、サブゥーのチームが彼に合法の鎮痛サプリメント「クラトム」を摂取させ、彼は試合出場を強行。試合は予定通り行われ、これが彼の生涯最後の試合になりました。

クラトムには鎮痛作用や覚醒効果があるとされており、アメリカ国内では合法である州が多いが、安全性を巡っては議論があります。クラトムを接種したサブゥーは、ジャネラ曰く「完全に別の世界に行ってしまっているようだった」といい、バックステージのメンバーは「これで本当に試合をするのか?」と思ってしまうような状態だったといいます。

元々、近年のサブゥーは健康問題を抱えており、2023年にはイベント参加中に「医療的緊急事態」に陥って病院に搬送されたこともありました。こうした背景や試合前の様子から、「GCWとジャネラは試合を強行するべきではなかった」「クラトムを接種させてまで試合をさせるなんて何事だ」と批判の声が上がりました。

これに対し、ジャネラも反論。

俺たちが彼にクラトムを与えたんじゃない、彼のチームがやったんだ。それにクラトムは違法じゃないし、プロレスラーの85%、特にテレビに出ているような連中はやってるよ。

 

サブゥーは分別のある大人だった。彼はリングに上がるためにやるべきことをやったんだ。俺は自分の能力の限り彼をケアしたよ。あの夜は俺のためじゃなかった、サブゥーのための夜だったんだよ。俺は何も後悔していない。

また、GCWのオーナーを務めるブレット・ローダーデールも声明を発表。ネット上での批判の声に反論しました。

「自分やGCW、あるいはジョーイ・ジャネラが彼に試合を強制した」「薬物を渡した」などといった憶測は、無責任で悪意があり、事実無根だ。

 

試合直前、サブゥーと会話を交わしたが、いつものサブゥーだったよ。レフェリー時代も、プロモーターとして関わった時も、そして翌日のWrestleconや直近のイベントでも変わらなかった。

 

俺は、自身や他人に危険を及ぼす可能性のある選手をリングに上げたことは一度もないし、必要なら何度でも試合を止める判断をする。過去にも何度もそれをやってきた。今回もそうすべきだと思えばそうしていた。

The Suicidal, Homicidal, Genocidal, Death–Defying Maniac……自殺的、殺人的、虐殺的、死をも恐れぬ狂人と称された彼のスタイルを最後まで貫いたサブゥー。サブゥの死因は現時点では明かされていませんが、試合当日のコンディションや判断をめぐる議論は今後も続きそうです。

Wrestling Observer

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