天才プロモーターとしてWWEの先頭に立ち、世界規模の団体へと成長させたビンス・マクマホン。その手腕には賛否両論あり、たとえ家族であっても、彼についてどう語るかは人それぞれです。
彼の娘ステファニー・マクマホンは、自身がホストを務めるPodcast番組にWWEのニック・カーン社長を招き、ビンスについてトークしました。そこで、彼女はビンスが虐待を受けて育ったことや、自ら築き上げた帝国があまりに大きく成長したことから、彼の敵は自分自身なのかもしれない……とかんがえていることを明かしました。
父は、母親のボーイフレンドたちから暴力を受けていたんだ。トレーラーハウスで育った父は、母親を守るために立ち向かっては殴られていた。ある時は鉄パイプで散々殴打された後、溝に放り込まれたこともあるらしいよ。
でも、父にとっては、生き残ることが勝利に直結していたんだよね。それは今も同じだよ。
これに対し、ニックも「過酷な幼少期を乗り越えてWWEを築き上げたビンス」への敬意を語りました。
90年代後半に出たPlayboyのインタビューで彼がその話をしていたのを読んだよ。母親からも虐待を受けていたそうだ。そこから這い上がり、あれだけの成功を収めるのは簡単なことじゃない。全て彼の努力だね。
最後に、ステフは夫HHHがWWE殿堂入りスピーチで語った「この家族は複雑だ」という言葉に触れ、「これ以上父について掘り下げるつもりはない」としながら、こんな発言をしました。
どんな状況でも、彼が築いてきた実績は誰にも奪えない。何があっても。本人自身にも、ね。父の最大の敵はもしかしたら、自分自身かもしれない。
なかなか深い言葉ですね。ビンスの敵はビンス自身…という視点を持つと、彼のキャリアが違う見え方になるかもしれません。
(Wrestling Observer)
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