先日開催されたSaturday Night’s Main Eventではジョン・シナの引退試合が行われ、WWEの一時代の終焉を印象付ける内容となりました。
シナはグンターのスリーパーに観念しタップアウト。ネバーギブアップの男が「諦める」形でリングを去ったことには批判の声も大きく、チーフ・コンテンツ・オフィサーのHHHがやり玉に挙がっています。ここ最近の彼の手腕は批判されることも多く、一時のような「何をやっても称賛される」状態ではなくなりました。
ショー終了後の振り返り番組で、HHHは「WWEの新時代が始まる」といった旨の発言をしていました。ビンス・マクマホン時代のビッグスターが引退したわけですから、彼がそう宣言するのは理に適っています。しかし、一部のファンの反応は冷ややかです。
その理由は、HHHがこれまでに何度も「新時代の始まりだ」と言い続けてきたこと。しかも、「結局大した変化はなかった」と指摘するファンがSNSで数多く見られた。一方で、シナの引退を踏まえれば、今回のコメントはこれまでよりも重みがあるかもしれないと指摘する声もあります。代表的な意見はこんな感じ。
毎週同じ事を言ってないか？
11月以来、3度目の「新時代到来」かな。
今回のHHHが言う「新時代」って言葉は、いつもと違って重みがある気がする。普段はマーケティング上の煽り文句だけど、ジョン・シナがいなくなった今、それは文字通りの事実だ。セーフティネットは消えた。これからは新世代が自力で泳いでいくしかないんだ。
今年のどこかで到来済の新時代や、年明けすぐに始まる新時代、レッスルマニア42後に始まる新時代と混同しないでくれよな。こういう発言に関しては、トニー・カーン（AEW社長）よりタチが悪い。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、HHHの後継者としてWWEのクリエイティブを引き継ぐ可能性のあるコーディ・ローデスとHHHを比較し、「コーディはどんな場面でも良い答えを返すが、HHHはそうではない」と発言力や言葉の持つ力の違いを指摘したことがあります。とはいえ、大風呂敷を広げるのはプロレス団体のリーダーとして当然のことですし、こういった批判をされてしまうと辛いですね…。
（Inside The Ropes）
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