カリオン・クロスとスカーレットの契約を巡る騒動は、ついにWWEの内部ロースター一覧から2人が削除される状況にまで至りました。
昨日、WWEと2人の契約は満了し、Spotifyからクロスの入場曲が削除されたり、WWE公式サイトのロースター一覧ページで2人のプロフィールが「卒業生」リストへ移動されたりと、様々な動きがありました。クロスはYoutubeでVlogを公開し、「奇妙な状況だ」とフラストレーションを明かしています。
しかし、ファンからの支持が高まっている2人をWWEがみすみす手放すはずがない、これはストーリーラインの一部だろう…という憶測がSNS上で広まっているのも事実。実際のところ、プロレス業界の内側では、今回の出来事はどのように受け止められているのでしょうか。
Fightfulによれば、とあるWWE関係者は「2人が退団したのは事実だ」と語っているそうです。また、WWEと犬猿の仲であり、かつてクロスが在籍したMLWの上層部は「これはストーリーの一部だろう。2人は過去1年間の素晴らしい働きに対する報酬を得るはずだ」と指摘。ただし、仮に2人が本当にWWEから退団する場合、すぐにでも契約先が決まるはずだ、とも述べているそうです。
また、2人はRAW最新回に出場予定だったものの、WWEがキャンセルしたとされています。また、クロスは仲間たちに対して「契約は更新されていない」と語っているようで、もしこれがストーリーラインの一部であれば、極めて限られた関係者のみが知る厳密な情報統制が行われていることになります。
クロスは2019年にTNAからWWEへ移籍。2021年に解雇された後は新日本プロレスやGCWなどに参戦し、実現しなかったもののAEW参戦の話もありました。その後、2022年にWWEへ復帰すると、メインロースターの戦力として活躍し、2025年のレッスルマニア41後に行われたインタビューでのぶっちゃけぶりが高評価を得てファンからの支持が急上昇していました。
2人がこのままWWEから退団するとなると、新日本プロレスやAEWが興味を持つのは確実。また、かつてのTNA退団時にはゴタゴタもありましたが、当時とは経営層も変わっており、団体内部からも「遺恨はない」との声が上がっているそうです。ただし、この騒動が本当なのかどうかはっきりしないため、インディ団体は「2人にブッキングの連絡をしていいのかどうか、迷っている」という情報もあります。
ポール・ヘイマンが「スティーブ・オースチンやダニエル・ブライアンを思い出すような、ファンがスターを作る光景だ」と語っていたように、今のクロスには無限の可能性があります。その動向に注目です。
(Fightful)

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