先日亡くなったハルク・ホーガンへの評価は、人によってはっきりと分かれます。ブレット・ハートやセス・ロリンズは彼のことを快く思っていませんが、クリス・ジェリコは違います。
WCWやWWEでホーガンの同僚になったジェリコは、常にホーガンと良好な関係を維持していたといいます。ホーガンはジェリコを評価し、ジェリコはそれに感謝する。そこにわだかまりはありませんでした。
自身のPodcast番組Talk is Jerichoで、ジェリコはホーガンとの楽しい思い出を振り返りました。
WCW時代にゴールドバーグと抗争していたジェリコは、PPVでの試合を望むも実現せず、その代わりにテレビ番組で「路上スピアー」セグメントが行われました。その放送後、ロッカールームにいたジェリコは「滅多に他の選手のロッカールームを訪れないホーガン」の訪問を受け、「ブラザー、あれはうまくいったな。握手させてくれよ。君は賢い男だな」と全選手たちの前で握手してきたそうです。そのことを、ジェリコは「本当にクールなことだったな」と振り返ります。
2000年代初頭にWWEで同僚となった2人は、ライブイベントで何度も対戦。その時、ジェリコはゴーガンから「好きにやってくれよ、ブラザー」と試合の進行を完全に任されていたそうです。また、当時のホーガンはWWEとの契約の一部で「ビンス・マクマホンのプライベートジェットで移動する権利」を得ており、ジェリコも度々同乗するように誘われたそうです。
「WCW時代のホーガンはファンにとても寛容で、写真やサインを求められたら全部応じていた。フライト中に寝ていても、「ヘイ、ブラザー」と対応していたものさ」と懐かしく語るジェリコ。その人をどの角度から見るかによって、評価は変わってくるものですね。

(Fightful)
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