先日、米スポーツメディアESPNとWWEは、アメリカ国内でのWWEのPLE放映権をESPNが独占する超巨大契約を発表しました。それと時期を同じくして、ESPNの公式サイトから「AEWタブ」が消えたのです。
スポーツメディアとしてAEWの取材を行ってきたESPN。過去に何度もレスラーたちの長編インタビューが公開され、その内容が大きな話題になってきました。そのうちの1つに、2023年に当時AEWに在籍していたCMパンクがハングマン・アダム・ペイジを徹底的に批判したインタビューがあります。
そんなESPNが、公式サイトの「Professional Wrestling」カテゴリーからAEWを削除したことは、一部ファンの間で「WWEとの契約によるものか?」「WWEによるAEW排除の一環だ」など議論の的になりました。
(参考:ESPN)
しかし、この状況はWWEとの契約によるものではないようです。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、根本的な要因になったのは、上記のパンクインタビューをめぐるAEW側の不誠実な対応にありました。
このインタビューが収録されてからESPNが公開するまでの間に、その内容がレスラーたちの間に漏洩し、Dirt Sheetまで情報が伝わる事態が発生。ESPN側は「AEWが意図的に情報をリークした」と考えており、この一件以降しばらくAEWとの関わりを避けるようになったようです。
メルツァーは、「タイミングはあまりにも露骨だが、これはWWEとの契約の影響によりものではない」と指摘。以前のAEWは情報リーク癖が酷かったものの、最近は改善されています。しかし、ESPNとの関係修復は難しいのかもしれません。大手メディアから締め出されることのデメリットは、AEWにどのように影響してくるのでしょうか。
(Wrestling Observer, WrestlingNews.co)
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