WWEから解雇された直後にAEWへ移籍したものの、WWEから「なかったはず?の競業回避義務期間」の違反を指摘されたと報じられているアンドラーデ。
彼がWWEから退団した後、WWE内部やAEWを含むプロレス界全体が「WWEは彼に対して競業回避義務期間を設定しない代わりに、給与の保証もしない」という判断をしたと認識されていました。
しかし、彼がAEWに登場した後、WWEはAEWに対して「アンドラーデは競業回避義務に違反した」と通告。彼とWWEが交わした契約には、WWE側の解雇判断が正当なものである場合…つまり彼のようなケースで解雇された選手には「1年間の競業回避義務が発生し、他団体での活動はできない」という内容が盛り込まれていた、とされています。これは、WWEから退団したい選手が意図的に違反を犯すことで解雇され、早々に他団体でのチャンスを得る道を潰したいというWWEの意向が反映されたものだと見られます。
この件が話題になった後、アンドラーデはAEWや予定されていたインディ団体への出場をすべて取りやめ、姿を消しています。さらに、PWInsiderによれば、彼の母国メキシコのルチャ界隈では、WWE側の怪しい動きが噂になっているとか。
その噂によれば、WWEはアンドラーデの復帰を画策しており、その交渉材料として1年間の競業回避義務を使おうとしている…といいます。1年間活動できないのが嫌ならWWEに戻ってこい、ということでしょうか。複数回のウェルネスポリシー違反や規律違反により見限った選手に対する態度としては、なかなか珍しいかも?
現時点で、AEWはアンドラーデの存在に一切言及していません。11月にはBig Time WrestlingやHouse of Gloryなどインディ団体での試合が予定されていますが、これらがどうなるかも不明です。メキシコで広まる噂が事実であれば、アンドラーデはかなり厳しい状況に置かれていると言えるでしょう。
(Wrestling Observer)
あわせて読みたい



