WWEからAEWへ移籍するにあたってWWEから「彼には1年間の競業回避義務がある」と主張されているアンドラーデ。
WWEは、選手たちとの契約に「WWEが正当な理由で選手を解雇した場合は1年間の競業回避義務期間を課す」という内容を盛り込んでいます。彼のケースでは、複数回のウェルネスポリシー違反による解雇であり、WWEはその正当性を主張しています。
とはいえ、これは事実上「無休での長期に及ぶ活動停止」を強いるもので、AEWやアンドラーデが法廷論争に持ち込めば有効性が否定される可能性は高いとされています。しかし、大きなコストと時間を要する話であり、簡単には進まないでしょう。
元WCWエリック・ビショフは、自身のPodcast番組で「多額の費用や手間をかけることは、アンドラーデの価値に見合わない」と指摘しています。
俺は契約問題の両方の立場を経験してきた。法管轄区域ごとに違うんだ。例えば、カリフォルニアで競業避止義務を強制するのは難しい。フロリダも、アラバマもな。そんなものを強制したら大変なことになる。
結局は、それに異議を唱える金と時間があるかどうかにかかってくるんだよ。もし金と時間があるなら、AEWはおそらく勝てるだろう。だが、その過程でおそらく15万ドルから25万ドルを無駄にすることになる。ほとんどの人間は戦いたがらないから、ただ耐え忍ぶだけだ。まあ、いつかは異議が唱えられるだろう。
もし彼がWWEと契約下にあって、競業避止義務があったのなら、どうやってAEWのテレビに出られたんだ? どうしてそんなことが起こる? アンドラーデが契約言語に堪能でないかもしれないのは理解できるよ。選手が混乱するのも分かる。でも、彼には契約状況を精査する責任がある。
金銭面だけじゃない。AEWのトニー・カーン社長は宣誓証言録取や証拠開示に耐えなければならなくなると思う。トニー・カーンは証拠開示や宣誓証言なんてやりたくないはずだ。たとえ金銭的な余裕があったとしても、時間の無駄だよ。
彼にとって、法廷闘争がそれだけの価値があるとは到底思えない。アンドラーデは、50万ドル(約7500万円)の弁護士費用をかけて戦うような男じゃないだろ。
これは先例を作ることになる。ビジネスのやり方を変える可能性だってあるし、あるいはトニーがコテンパンにやられて、何も得られないことになるかもしれない。俺は注意深く見守るよ。非常に大きな影響を与えることになるだろうからな。
(WrestlePurists)
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