WWEではチケット価格が高騰する一方、 AEWはファミリー層にも手の届きやすい価格帯を維持しています。団体によって、チケットをめぐる価値観には違いがあります。
「もはや一般人が気軽に見に行けるものではなくなった」という声も多くなったWWEのショーですが、その中心に立つコーディ・ローデスは観客のために全力でパフォーマンスをしています。選手として、見にきてくれるファン、カメラの向こう側にあるファンのために必死なのです。
そんな彼は、プロレス界におけるチケット論について確固たる考えを持っています。曰く、「チケットを売ろうとすることではなく、中身が最優先でなければならない」…。最新のインタビューで、彼は次のように語りました。
チケット販売というゲームにおいて、一番大事なのは優先すべき事項を間違えないこと。悪いセールスマンみたいなことをしてしまうこともる世界だからね。
ただチケット売りつけるためじゃダメに決まってる。肝心のコンテンツが上質じゃなかったら、リピーターは生まれないんだよ。
WWEを離れていた時期(AEW時代)のことを思い出すよ。「今回の興行はすごいな。ワシントンD.C.で1万3000人も動員したんだ。みんな、リピーターとしてまた戻ってくるぞ。次はどうなるんだ? 確かに数字は落ちるだろうけど、どれくらい客を維持できるんだ?」ってね。
俺にとって重要なのは、単にチケットという物を売ろうとするんじゃなくて、観客に「体験」を売ろうとすることだ。その信念のためなら、たとえ失敗して倒れることになっても構わないと思っているよ。
WWEの親会社TKOは、利益率を上げるためにチケット価格を釣り上げ続けています。今のWWEのコンテンツならそれに見合うかもしれませんが、勢いを失うようなことがあれば…。そうならないためにも、選手たちは全力を尽くしています。
(WrestlingNews.co)
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