現地時間1月12日に開催されたインパクト・レスリングのPPV”Hard To Kill”でチャンピオンのサミ・キャラハンを破り、インパクト世界王座を獲得したテッサ・ブランチャード。同王座初の女性王者という偉業を達成したテッサですが、ショーの前日にレイシスト&いじめ疑惑が浮上していたため、冷ややかな視線を送るファンも少なくありませんでした。
11日、NWA女子世界王者のアリシン・ケイがテッサの黒人女子レスラー(ラ・ロサ・ネグラ)への差別発言を、NXTのチェルシー・グリーンが他の女子レスラーたちへのいじめを告発しました。テッサはこれらを否定したものの、プリシラ・ケリーやAEWのシャナなど、告発が事実であるとするコメントが複数の女子レスラーから出たこと、ネグラがテッサからの差別を認めたことにより、疑惑は限りなく黒に近い状態だと認識されています。
今日、テッサは声明を発表しました。ネグラへの差別発言を改めて否定する内容です。
先週、私は仲間のレスラーに対して差別発言を行ったとして批難されました。この告発を読んで動揺しました。はっきり言って、私はNワードを使っていません。私のボキャブラリーの中には、心の中にはそんな言葉はない。レイシズムは私の心にはないのです。
しかし、多くの人が、人種差別に対処しなければならないことを知っています。人種差別はアメリカの歴史の中で恐ろしい部分を占めており、それが今日でも社会の一部になっていることも同様に恐ろしく感じています。私は告発されたようなことはしていません。人種差別との戦いを支援するために私のプラットフォームを使う用意はできています。
この声明の中で、ネグラへの差別発言を否定する一方で、他の女子レスラーへのいじめ疑惑には言及していないことに注目すべきでしょう。改めて否定するコメントを出すのか、それとも黙秘し続けるのか。今後どう出るかによって、ファン、そしてプロレス界からの彼女へのリアクションを左右することになるかもしれません。