今日、PWInsiderは「NXT女子王座の名称を「NXT王座」にするという内部命令が発せられた」ことをスクープしました。
この件について、PWIを始めとする複数のメディアがRAW女子王者ベッキー・リンチの”WWE Backstage”での発言を引用し、紹介しています。
女子部門にとって一番いいのは、「女子」という言葉を撤廃することだと思います。今、この言葉は我々を縛るものだと私は確信しているのです。これは女子のセグメントだ、女子のやることだ、と。ディヴィジョンは必要なものなのでしょうか?求められているのは人であり、キャラクターです。女子部門のトップになろうとする者ではなく、てっぺんに立とうとする者が求められているのです。メインイベントに立つためにみんな何をしているのか……この点において、(性別は)関係ありません。
報道があった後、リンチはTwitterでこの件について声明を発表しました。彼女が求めていた変化は「これではない」ようです。
私が言っていたのは、タイトルの名前を変更するということではなく、女子部門について考え直し始めるというものでした。
タイトルの名前やその他のことを変えることを(私に力があるかのように)提唱したのではありません。単純に、性別ではなくスキルを基にして、チャンスを公平に得られるようにする、ということを主張していたのです。
「女子」という言葉はチャンスを制限することがあります。なぜなら、「ショーには既に女子の試合があるじゃないか」というような考え方がプロレスの歴史的なDNAに今もなお含まれているからです。
私たちは、持っているスキルに値するだけのショーへの出場機会や活躍の場を求めているただのレスラーなのです。
— The Man (@BeckyLynchWWE) January 23, 2020
2018年には女子レスラー限定のPPV”EVOLUTION”が開催され、ファンから高い支持をえることができました。しかし、このショーの翌日に放送されたRAWでは、前日には主役級の扱いを受けていたはずの女子レスラーたちが複数人タッグマッチに出場していたのです。現在もRAWやSmackDownで行われる女子の試合は少ない傾向があります。現地時間1月20日に放送されたRAWでは、放送された全7試合のうち、女子の試合は1試合でした。
リンチは、今回のような表層的な変更では、彼女が求めている機会の均衡化には繋がらない可能性が高いと考えているようです。技術力の高い女子レスラーはいるわけですから、彼女たちがスキルに見合っただけの活躍を見せられるような団体になっていければ最高ですね。