WWEに大きな変化が生じました。
PWInsiderによれば、WWEはNXTの王座の1つ「NXT女子王座」の名称をシンプルに「NXT王座」へ変更する内部命令を発したようです。変更の理由や、その背景については不明です。
先週放送されたスタジオ番組”WWE Backstage”に出演したRAW女子王者のベッキー・リンチは、「女子部門(women’s division)」について個人の見解を述べていました。
女子部門にとって一番いいのは、「女子」という言葉を撤廃することだと思います。今、この言葉は我々を縛るものだと私は確信しているのです。これは女子のセグメントだ、女子のやることだ、と。ディヴィジョンは必要なものなのでしょうか?求められているのは人であり、キャラクターです。女子部門のトップになろうとする者ではなく、てっぺんに立とうとする者が求められているのです。メインイベントに立つためにみんな何をしているのか……この点において、(性別は)関係ありません。
WWEのこうした動きは、明らかにリンチの目指す方向への第一歩だとPWIはコメントしています。しかし、この流れがRAWやSmackDownにも波及していくのかはまだわかりません。
メイ・ヤング・クラシックの開催や女子レスラー限定のPPV”EVOLUTION”の開催、そして2019年のレッスルマニア35での、同イベント史上初となる女子レスラーによるメインイベント(ベッキー・リンチVSシャーロット・フレアーVSロンダ・ラウジー)の実行など、近年のWWEは女子レスラーの地位向上に努めてきました。
王座の名称から「女子」という言葉を消すことは、この流れをより強力に推し進めていくための一手なのかもしれません。ただ、同じ名前の王座ができてしまうことによる混乱が生じないかどうかが気になりますね。何らかの手を打つのでしょうか?