AEW・Dynamiteの最新回では、クリス・ジェリコとマイク・タイソンの抗争の発端になりそうなセグメントが放送されました。
ESPNのインタビューに応じたジェリコは、タイソンとの抗争について語りました。一部を紹介します。
AEW内の反応とレイティング
タイソンがジェリコと対立した、ということもあり、最新回は注目を集め、視聴率・視聴者数ともに増加しました。タイソンの登場はAEWにとって大きな出来事になったようです。このことについて、ジェリコはこう語っています。
この一年、AEWは存在しているだけで様々なことを成し遂げた。プロレスを知っている人なら誰でもAEWのことを知ってる。だからこそ、素晴らしいファンがいるんだよ。
しかし、昨夜はあらゆるスポーツメディアがヘッドラインで「クリス・ジェリコとマイク・タイソンがAEWで対峙した」と報じた。そのすべてが会社のブランディングになるんだ。「おお、AEWのことは聞いたことあるけど、こんなに凄いとは知らなかった」とか、「AEWって何?」みたいな声が上がってる。マイク・タイソンは耳目を集めるんだ。クリス・ジェリコもそう。違いは、タイソンには俺には来ない取材依頼が来るってことだな。俺は彼ほどメインストリームではないから。
WWEのアングルを流用することについて
ジェリコとタイソンの抗争が実現したのは、10年前のWWEでの一件が関わっています。
2010年1月、ジェリコはRAWタッグ王者チームのD-Generation Xに挑戦しました。パートナーはゲストのマイク・タイソン。試合中、タイソンはジェリコを裏切り、強烈なパンチでノックアウトしたのです。
WWEでのアングルを流用することについては様々な声が上がっています。この件について、ジェリコは……
WWEのアングル?クリス・ジェリコのアングルだよ。俺はそこにいたんだ。WWEでの19年間の歴史をすべて洗い流すわけじゃない。そんなのバカげてる。批判してるやつはみんな、これをWWEでのアングルだと考え、それをAEWに持ち込んだと考えているけど……これは俺の人生だ。俺のストーリーだ。彼はクリス・ジェリコをノックアウトしたんだ。彼は、ザ・ロックやハルク・ホーガン、HHH、カート・アングルをノックアウトしたんじゃない。俺をノックアウトしたんだよ。俺のストーリーなんだ。
他競技の選手を起用することについて
ジェリコと対立したのはマイク・タイソンだけではありません。元UFC世界バンタム級王者のヘンリー・セフード、元UFC世界ライトヘビー級王者のラシャド・エヴァンス、元UFC世界ライトヘビー級王者のビクトー・ベウフォートといった、MMAの猛者たちも登場しました。
他競技の選手を起用する、ということについて、ジェリコはどう考えているのでしょうか。
マイク・タイソンが昨日の放送に出なかったら、俺とあなたはこうして話をしていないだろうな。それが理由だよ。AEWとは何なのかを知ってもらい、オーディエンスを増やし、ファン・ベースを増やしていく、ということにフォーカスしていたんだ。その手段さ。
AEWがクリスジェリコを橋渡し役として連れてきたことでプロレスファンを獲得できたことと同じ理由だよ。「まあジェリコがいるんならチェックしておこう。おお、マジでいいじゃん」ってさ。今、マイク・タイソンが橋渡し役になっている。「マイク・タイソンがいるんならチェックしとくか。おお、ジェリコとタイソンだけじゃないぞ」。AEWのすべてのパフォーマーを見れば、この団体が最高だってことに気付くだろ。だからやってるんだよ。スマートにやるんだ。適切なマッチメイクをするんだ。スポーツ界でマイク・タイソンほどホットな存在はいないよ。
(ESPN)