2019年には、ROHの株が下がるような出来事がいくつも起きました。そのうちの1つに、女性レスラー軽視の方針が暴露されたことがあります。2019年11月に退団した元プロデューサーのジョーイ・マーキュリーがROHの問題点を次々と明かし、その中には女性レスラーの年俸の上限が24,000ドルにしか満たないという不平等な事実も含まれていました。元WOH世界王者のケリー・クラインは、マーキュリーの暴露に続く形でROHの内情を批判し、団体を去りました。
今、クラインはROHの顔の知られざる一面を告発しています。彼女によれば、過去に2度ROH世界王座を戴冠し、同王座の最長保持期間記録を持つジェイ・リーサルが女性レスラーに対するセクハラを繰り返してきたというのです。
かつて、J-RoccがROHのロッカールームで女性レスラーにハラスメントをした時、彼は出ていくように言われ、戻ることを歓迎されませんでした。
複数の女性がジェイ・リーサルによる性的不正行為・セクシャル・ハラスメントに不満を抱き、証言しています。しかし、ROHはそれを無視し、隠蔽しました。彼らは都合のいい時だけ行動を起こすんです。
彼らは別の「調査」を利用し、みんなが「忘れる」まで待つことを望んでいます。ROH、ありがとうございます。本当に素晴らしいことをしてくださったことに感謝しています。今は悪い行いに対処してください。もっと良くなるようにしてください。今、あなたたちは行動を起こさないことを選択しています。
お気に入りのレスラーが非難されるのは大変なことです。「お気に入り」だからという理由でその行動から守られることなく、標的にされたり、ハラスメントを受けたりすることがどんなことなのかを想像してみてください。
リーサルがROHの顔であることは疑いようのない事実です。もしクラインの告発が事実なのであればひどい話。この告発が6月下旬から海外プロレス界を揺るがしている#SpeakingOutムーブメントの一部であることは間違いありません。
これに対し、リーサルはTwitterで反論しています。
私は、自分のプラットフォームを使って、否定的な意見に油を注いだり、注目を集めたいと思ったことはありません。しかし、沈黙に別の意味が伴う場合がある、ということは理解しています。
#SpeakingOutムーブメントは私に希望を与えてくれました。人生をささげることを選んだこの業界をより良くしたい、という希望です。つらい話を共有してくれる皆さんの勇気をサポートしたいと思ってきました。残念ながら、私に関する嘘のせいで恐怖を感じています。
私は、セクハラ、性的暴行、強要をしたことは決してありません。自分の地位を利用して誰かにチャンスを与えないようにすることは絶対にありえません。今でも、自分を守ることによって重要な運動が汚されたり、実際にあった厄介な経験に疑問を投げかけられるのではないかと思うと心が痛みます。
There is no comfort in silence anymore… pic.twitter.com/Gr0zFbEH8C
— Jay Lethal (@TheLethalJay) July 7, 2020
リーサルによるハラスメントが実際に起きたかどうかは本人たちにしかわからないことですが、クラインが使った「証言」という言葉が今後のカギを握りそうです。