NWAとAEWで活躍するサンダー・ロサは、AEWに参戦するようになった2020年以降プロレス界での存在感を強めています。特に、Dynamiteでブリット・ベイカーと戦った血まみれのLights Outマッチは彼女のキャリアのハイライトとなる素晴らしい試合でした。
Inside the Ropesのインタビューに応じたロサは、彼女のメンターとなった人物たちや人生について語りました。
メンターは男性レスラーばっかりですね。ダスティン・ローデスがその一人なのは間違いないし、トレバー・マードックもそう。(女性では)メデューサは私のことを気にかけてくれる人で、私がうまくやれているかを確認するために何度も連絡をくれたんです。キャリアの中で、困難に直面していた時期もあれば成長できた時期もありますけど、彼女が私にアドバイスをくれたおかげで地に足をつけていられたんです。
(メキシコとアメリカの色を取り入れたリングギアを身に着けていることについて)私にとって、メキシコで生まれ、アメリカの市民権を取得した(2019年)のを知ってもらうことは重要なんです。私はアメリカ国民であることをとても誇りに思っています。この国にやってくるまでは得られなかったチャンスがたくさんありましたから。
だからこそ、私はメキシコとアメリカの国旗が組み合わさった旗を入場時に持ち込むんですよ。私の心がメキシコ人だからって、あの旗が2つの国旗に見えるかもしれませんけど……1つの旗なんです。私はスペイン語を話しますし、メキシコの文化を愛しています。出自にはとても誇りを持っていますよ。でも、アメリカに来てから得たものにも誇りがあるんです。
こうした誇りを次世代が受け継ぐかどうかはわかりませんね。自然と湧き上がってくるものですから。キャリアの初期はメキシコらしさをリングに持ち込むことに抵抗がありましたけど、いまはそんなことはありません。自分の生まれはどこなのか、自分は何者なのかを理解しているからこそ、プロレスラーとしてより成功できたのだと思っています。私のことを「自分自身」と重ね合わせてくれるファンはたくさんいますよ。このことに文化の違いは関係ありません。みんな、私のような経験を持ち、少しずつ成功していったレスラーに共感してくれるんですよ。
(ITR, Wrestling Inc)