WWE女性戦線の中心人物、アスカ。今や、パフォーマーとしての彼女の実力を疑う人はプロレス界に一人もいないでしょう。日本時代のユニークな活動、NXT時代の最強王者としての立ちふるまい、そしてメインロースター昇格後のWWEへの順応ぶりは見事です。彼女にしかできないことがある、ということを誰もが理解しています。
Entertainment Tonight Canadaのインタビューに応じたアスカは、過去の辛い出来事について語りました。1つは、新型コロナウイルスのパンデミックが起きた後で体験したアジアンヘイト。そして、もう1つは「一度夢を諦めたこと」です。
ヘイトなんて大嫌い!信じられない。理解できません。憎しみを抱くのは時間の無駄でしょう。なぜ他人を攻撃するの?私たちはみんな人間じゃないですか。理解できない。嫌いです。
一度だけレイシズムを体験したことがあります。新型コロナウイルスが流行し始めた頃のことです。アメリカの空港にいたとき、近づいてきた1人の女性が私に気づくと、手で口を覆って逃げていったんですよ。ショックでした。以前はこんなことはなかったのに。最悪。なんで?って感じです。
アニメや漫画、トレーディングカード、そしてビデオゲーム。日本の文化が大好きです。日本食も。寿司、刺し身、すき焼き、たこ焼き。美しい自然も愛しています。私に対して「日本のアニメが好きだよ。ドラゴンボールとか、ナルトとか」と言ってきてくれるアメリカの方々もいますよ。
アニメは、グラフィックも音楽もストーリーも本当に素晴らしいですよね。よく見ますよ。アメリカのドラマも見ますし。アジアの素晴らしい文化を理解し、シェアすることが大事だと思うんです。
人生にはネガティブなこともありますが、アスカは素晴らしい人生を歩むことができています。「WWEスーパースターになる」という長年の夢を叶えることができたのは、夢を追いかけ続けたからでした。
アジアの女性たちに対するアドバイスを求められたアスカは、次のように語りました。
言いたいのは、夢をあきらめないで、ということです。16歳のときには「WWEスーパースターになりたい」と思っていました。ある日、お母さんに「なれるかな?」と聞いてみたんですよ。そしたら、「ダメダメ、大学に行かないと」と言われてしまいました。高校の先生にも伝えたんですけど、笑われちゃいました。「バカ言うな」って。
一度は夢を諦めたんです。大学に行き、卒業しました。でも、どうしても夢を諦めきれなかったんですよね。そんな時に、友人が「できる!なれるよ!」と励ましてくれて。それで、東京のプロレス団体に連絡して、地元を離れたんです。今、私はWWEスーパースターです。夢を諦めちゃダメ。
このインタビューはおすすめです。アスカの英語力がわかりますし、表情や身振りを使って一生懸命話す姿には好感を持ちます。