2019年に設立されたAEWは、新日本プロレスとROHで活躍していたユニット「The Elite」が中心となり、団体運営を行っています。Cody、ヤング・バックス、ケニー・オメガは副社長に就任し、それぞれが重要な役割を担ってきました。
しかし、最近、この4人の間に摩擦が生じているという噂が流れました。プロレスメディア「Pro Wrestling Torch」のウェイド・ケラーと「Pro Wrestling Net」のジェイソン・パウエルは、Podcast番組の中で次のように語っています。
ケラー: 団体の重要人物たちのハネムーンは短い。もう会話すらしてないよ。いずれ表面化するんじゃないかな。他の団体には、バックス、Cody、ケニーが「お互いに関わりたくない」と思うようになるまでに長い時間はかからないだろう、と言っている人がいるんだ。ハネムーンは短くなってしまうと思えてならないね。その兆候があるように見える。つまり、離脱と独立だ。
パウエル: もしそういう状況になっていないのなら、誤解を解いてほしいよね。俺は彼らの関係が悪くなってると思うけど。
ウェイドは業界の有名人で、ファンも多い人物です。なにか情報を握っているのかもしれません。
ちなみに、この噂が流れたことを受けて、ヤング・バックスはTwitterのプロフィール欄に
今は口もきかない仲だよ。
と書いています。
実際のところはどうなっているのでしょうか?
団体設立当時からインサイダー情報を報じてきたレスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、噂は誇張されているとのこと。
まあ、そんなことにはなっていないよ。プロレスというビジネスでは、全員の意見が合意することなんてありえない。特に、情熱を持って仕事に取り組んでいる人たちの間では不可能なことだ。ヤング・バックスとケニーは正真正銘の親友だよ。
Codyの場合、3人とはビジネス上の関係という側面もあるわけだけど、少なくとも敵対しているわけじゃないし、持続的に成長していける団体を作るという同じ目標に向かって仕事をしてるんだ。
4人は蜜月の関係だと思われることもありますが、すべてが完璧な関係などありえない、ということでしょう。Codyのバランス感覚は団体運営に欠かせない要素になっているでしょうし、目標を共有していれば大丈夫なはずです。
また、メルツァーは、「AEWは結局のところトニー・カーン(社長)の団体であって、彼が番組を運営しており、副社長たちは異なる哲学を持っているということ」だとも説明しています。
(Wrestling Observer, SESCOOPS)