昨日、レスリング・オブザーバーが報じた大スクープは、世界中のプロレスファンの間で話題になりました。新日本プロレスとWWEが提携に向けた交渉をしていたというのです。WWE社長ニック・カーン主導の交渉だとされています。
もし、この交渉が成立し、両団体の関係が復活するようなことがあれば……AEWとインパクト・レスリングは新日本との関係を失ってしまうでしょう。WWEスーパースターとして新日本に参戦できる、というアドバンテージは、WWEの牙城に迫ろうとしているAEWにとっては大きなダメージになります。
さて、この件で改めてその存在をファンの間に強く印象づけたニック・カーンですが、プロレスファンの間で「カーン社長」といえば、AEWのトニー・カーン社長のほうだったと思います。新進気鋭の団体を率いるプヲタの鏡。この件について、トニーのほうのカーン社長は、なんとAEWの公式Twitterアカウントで次のようにコメントしています。
禁断の扉といえば、新日本プロレスとWWEのニック・カーン社長が交渉していたという件について一言言わせてもらうよ。
ニック、もし君が2ヶ月間も新日本と交渉していたというのなら、多くのことを実現させたことだろうな。俺はこの2週間でいろんなことを成し遂げたんだよ。永田裕志、成田蓮、ロッキー・ロメロがAEWに参加した。Roppongi Viceも復活した。IWGP US王座チャンピオンのジョン・モクスリーがAEWの番組で防衛に成功したし、このタイトルについてはこれからも新日本と一緒に争っていく予定なんだよね。
いやー、君は2ヶ月で本当に多くのことを実現してくれたものだな、ニック。実際のところ、残念なことに、プロレスというビジネスに”カーン”の居場所は1人分しかないんだわ。そこにいるのは、俺。トニー・カーンだ。コネチカットから来たペテン師なんかじゃない。
Ahead of tonight’s Live #AEWDynamite at 10pm ET/9pm CT, and #AEWDoN on ppv Sunday, AEW Owner/President @TonyKhan, aka the Forbidden Door, addressed rumors of a relationship between @WWE & @njpwglobal, + what this means to @AEW! Watch Dynamite tonight LIVE coming up on @TNTdrama! pic.twitter.com/atFTSrvyqZ
— All Elite Wrestling (@AEW) May 29, 2021
ズバリ!この件をプロレスに…!WWEの方はダニエル・ブライアンという強力な切り札を持ち出していますが、話が進んでいる様子はないようです。少なくとも当分の間、AEWと新日本の関係は続くようですので、2人の「カーン」の手腕に注目したいですね。
まあ、ここまで「カーン」をフューチャーするのであれば、新日本のあの人にもこの話に加わってほしいですよ。