5月25日に旗揚げ興行”Double or Nothing”を開催するAEW。社長のトニー・カーンがインタビューに応じ、AEWの魅力、WWEの違いについて言及しました。
スポーツ、アスリート
カーンは、「スポーツ」「アスリート」という言葉を用いて、AEWの売りを次のように説明しています。
我々はアスリートに重点を置くつもりです。仕事に集中し、団体が抱えている世界レベルのレスラーたちを披露したいです。
アスリートプロレスはThe Eliteが理想とするスタイルです。AEWの若手レスラーはこのタイプのレスラーが多いように見えますね。ただ、AEWの魅力はそれだけじゃない、とカーンは語っています。
私はみんなにただいい試合をするだけだろうとは思ってほしくありません。たくさんの名勝負が生まれるでしょう。しかし、プロレス界でもトップレベルにエンターテインメントなレスラーたちもいます。彼らも魅力を爆発させるでしょう。
中澤マイケルやソニー・キスなどのことでしょうかね。The Eliteもエンタメに走らせると一流ですし、そういった試合でも観客を楽しませてくれそうです。
スポーツライクなプロレス
カーンは、他団体とは異なる勝敗の価値観についても言及しています。
我々は試合に対して真剣に考えています。勝ち負けは重要になります。[…]みんなチャンピオンになるために努力を重ねるわけですが、団体内での地位は勝敗記録によって評価されます。これまでにファンが見てきたプロレスとは違う、誰も見たことのない最高のプロレスショーになるでしょう。
19日、DoNに出場予定だったPACの欠場が明らかになるという衝撃的なニュースが流れました。PACが欠場したのはおそらくこの点に原因があると思われます。PACはドラゴンゲートのチャンピオンとして他団体で負けたくないと考えていました。ザック・セイバー・ジュニアやウィル・オスプレイなどの有力選手とのシングルマッチはいずれも時間切れ引き分け。しかし、AEWではこのような決着は求められていません。
これまでのプロレスとは違う物を見せてくれるのは間違いなさそうですが、そのために実現しないこともたくさんありそうですね。他団体からのゲスト参戦のハードルがとっても高くなりそうな気がします。
(参考: WrestlingInc)