プロレス界において、「世界展開」は重要なキーワードです。新型コロナウイルスのパンデミックが起きるまで、WWEは世界各国にトレーニングセンターを設立するという野望を抱いていましたし、新日本プロレスもアメリカ進出を頑張っています。イギリスでビッグマッチ「Royal Quest」を開催したこともありましたよね。メインイベントはオカダ・カズチカ VS 鈴木みのるでした。
AEWには世界各国の優秀なレスラーが在籍していますが、団体設立から1年ちょっとでパンデミック時代に突入してしまったため、アメリカ国外でのイベントは開催できていません。テレビ番組Dynamiteを放送する国もWWEと比べればわずかです。
しかし、団体の成功に世界展開は欠かせません。PWInsiderによれば、今週、AEWにシェーン・エマーソンという人物が入社したそうです。
彼は、インパクト・レスリングの親会社として知られるAnthem Sports & Entertainment社で2007年から2018年まで働いていていました。Anthem社はカナダの多国籍メディア企業で、メインコンテンツはスポーツです。そこでグローバル・コンテンツ・ストラテジー & パートナーシップ部門のディレクターとして働いていたエマーソンを、AEWはグローバル・プログラミング&パートナーシップ部門の責任者としてスカウトしたのです。
ここ3年ほど他業種の会社で働いていたエマーソンですが、Anthem時代はインパクト・レスリング関連の仕事を担当しており、評判がとても良かったそうです。また、多くの国際ビジネスを成功させた人物と見なされていたとのこと。
先日、WWEジャパンの解散が発表されました。一度拡大したものを維持するのは大変なことですが、AEWはこれから拡大していこうという立場です。エマーソンの手腕に期待ですね。