先日、AEWで副社長を務めるCody、ヤング・バックス、ケニー・オメガがクリエイティブ面への影響力を失い、「名ばかり副社長」になったとBodyslam.netが報じました。クリエイティブは社長のトニー・カーンが完全に引き継いだ、とされていましたが……
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、Bodyslam.netの報道に反論しています。メルツァーいわく、副社長たちの権限は2019年12月時点から変わっていないそうです。確かにトニーはクリエイティブ面への関与を強め、団体全体のコントロールするようになりましたが、AEWの「誰もが」クリエイティブへの影響力を失っていないとのこと。
トニーは試合やセグメントのブッキングを担当。副社長たちやクリス・ジェリコ、ジョン・モクスリー、CMパンク、ブライアン・ダニエルソンらのトップスターたちを含めたレスラーたちに対し、どのような計画があるのか、今後何をするのかを伝えています。しかし、副社長やトップスターたちは試合やアングルについて意見することができ、プロモにも自身のクリエイティビティを反映させることができます。
トップスター以外のレスラーたちの意見が反映されることもあります。例えば、FTRのダックス・ハーウッド考案のジャングル・ボーイ格上げ計画ですね。また、プロモの内容は要点だけが決まっているので、アドリブを入れる余地は許されています。トニーはあくまでヘッドブッカーで、現場のレスラーたちは彼のビジョンの隙間を埋めることができる、というのがAEWの特徴だと言えるでしょう。
ところで、Bodyslam.netは「Codyが上層部のミーティングに参加しなくなった、Codyと他3人の間には距離がある」などと報じていましたが、こっちはどうなんでしょうね?特に4人の関係についてはAEW設立当初からいろんな噂がありましたし。Codyがミーティングに参加しなくなったのは、団体の外側でのテレビの仕事が忙しいからのような気もしますが…。一応、今も若手の売出しを担当しているようですけど。
(Wrestling Observer, Cultaholic)