21世紀のプロレス界を代表するビッグスター、ブライアン・ダニエルソン。現在はAEWに所属し、存在感を示し続けています。
1999年にデビューした彼はキャリア22年。彼が若手だった頃から現在に至るまでの間にプロレス界は変わり続けてきました。その変化は彼の目にどう映っているのでしょうか?ABC Action 6 Newsのインタビューに応じた彼は次のように語っています。
レスラーとしての観点から見ると、一番大きな変化はレスラーの健康への意識が強くなったこと、ステロイドや鎮痛剤の類のものを使うケースが減ったことだと思うな。AEWで言えば、ケニー・オメガやヤング・バックスは酒をまったく飲まないか、ほとんど飲まないだろう。CMパンクはストレート・エッジだし、俺も一度も飲酒したことないよ。
ストレイドや鎮痛剤だけじゃなく、酒すら飲まないトップスターがいる時代だ。もちろん飲酒は悪いことじゃないけど、これはプロレスの文化に起きた大きな変化を象徴してると思う。かつてのプロレス界ではレスラーが没落したり、早世することも少なくなかったよね。
いろんなレスラーとするとわかるんだけど、彼らの多くは子どもがいるんだ。我々は健康でありたい。健康な父親であるだけではなく、健康なおじいちゃんになりたいと思ってるんだよね。昔のプロレスラーとはぜんぜん違って、今のプロレスラーは自分自身のことを大事にするようになったんだ。俺がこの業界に入った頃は、準備体操としてスクワットを2、3回やっただけでリングに上がるような人が多かったよ。今の俺はウォーミングアップに1時間かけるようになった。
かつてのような豪快さはなくなりましたが、人としての幸せを願う人たちが業界に増え、そうした考えが浸透したのでしょう。歳を重ねたレスラーでも名勝負ができる時代は素晴らしいです。