2019年に旗揚げしたAEWがたった2年間でここまで成長すると誰が予想していたでしょうか?
The Eliteやクリス・ジェリコが中心メンバーだったのは今や昔。ジョン・モクスリー、CMパンク、ブライアン・ダニエルソン、アダム・コールといった元WWEのスターレスラーが入団し、ダービー・アリンやMJFらの若手も成長。彼らのさらに1つ下の世代も注目を集めるようになっています。
2021年9月のPPV「ALL OUT」はWCW級の売上を記録し、DynamiteとRampageは18〜49歳の視聴率でRAW & SmackDownに迫っています。
AEWの好調はプロレス界全体に好影響を与えています。特に、ファンだけではなく、選手やスタッフたちにとってWWE以外の大きな選択肢が増えたことは本当に喜ばしいことです。WWEもうかうかしていられません。
しかし、こうした状況を快く思わないファンも一部にはいるようです。AEWの実況アナウンサーを務めるジム・ロスは、こうした層に否定的な意見を持っています。
すべての勝者はファンなんだよ。なのに、中にはそう思わないファンもいる。悲しいことだね。俺たちは、「プロレス」の存在を世間に認めてもらうために何年も何年も戦ってきた。誰も取り扱おうとしなかったジャンルだったんだが、今や誰もが話題にしたがるコンテンツになったよ。ところが、我々のファンベースの一部にはそのことに不満を持っている人たちがいる。理由を理解したいけど、どうしてもわからないんだ。
「まあ、俺たちはWWEに忠誠を誓ってきたからさ」ってことか?わからない。いずれにせよ、俺は楽しみたいと思ってるよ。
競争は業界を成長させます。特定の団体だけではなく、他の団体にも好影響を与えることになるわけですから、AEWにはこれからも頑張ってもらいたいです。ただ、WWEとの差はまだまだ歴然としています。